Y男の日誌

映画を見た、本を読んだ、どこに行った、何か考えたなどなどのY男の行動記録。政治の話題も。暇な時にしかアップロードしない。

『ヒノマルソウル』もっと見られて良い映画だと思う

2021-06-30 14:12:28 | 映画,DVD,ビデオ






世の中であまりヒットしてないようなのだが、なぜだろう?

名前の『日の丸』が戦争やら軍国主義やらのイメージを呼び起こすのか?

今は夏のオリンピック直前。オリンピックはオリンピックでも夏と冬は全く別の競技をやるから関係無い。冬のオリンピックの前ならもっと盛り上がったのかも。

題材は素晴らしいが、時間が経ちすぎてタイムリーな感じが無い。長野オリンピックは1998年の事。実際のモデル達(選手達)も50歳を過ぎている。当時も、テストジャンパーの事は話題になっていた。

しかし、テストジャンパーが25人いたとか、女子高校生のジャンパーや、耳の聞こえないジャンパーがいたとか、リレハンメルで銀メダルだった西方仁也も飛んでいたとかまでは僕は知らなかった。


今回僕が一番興味を持った事は、原田雅彦がどのように考えていたのかだ。

公開前の対談番組で、西方役の田中圭が原田雅彦本人に質問した。

映画の中で、「自分がみんなの人生を変えてしまった。だから自分だけが勝手にあきらめるわけにはいかないんだ」というせりふがあったんですが、実際にそういう思いはあったんですか?

映画の中で、西方に対して言うコーチのせりふにも、原田の自戒の気持ちを込めた悲壮な決意が表れている。
「自分さえ失敗しなかったら、岡部も葛西も西方も皆金メダリストだった。自分がみんなの人生を変えてしまった。だから自分だけが勝手にあきらめるわけにはいかない」

それに対して原田は、「今でも思ってます。一生消えないので、そこは」

(西方に対して)「(西方が)金メダリストとしてここにいるかは、やはりかなり違ったと思うんですよ。それが自分のせいだというのは苦しいですね。一生苦しいです」

これは映画ではなく原田本人の弁。

こういう気持ちを持ちながらも、そのような素振りも見せずに皆と接してきた原田雅彦は映画できちんと描かれている。ぶれずに努力をし、初志を貫徹。仲間にも恵まれた。運も味方してのだろうが、大きな怪我もなかった。人間として尊敬出来る人だなあ。神もそういう人を選ぶのかなあ?

映画は西方が主人公。映画では紆余曲折を経て、縁の下の力持ちとして日本の団体ジャンプの金メダルに貢献した。どういういきさつで今、西方に光が当たったのか?なぜ西方を主人公にして映画が作られる事になったのか?リレハンメルの原田の“失敗”ジャンプがなければそういう事も無かっただろう。
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『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』

2021-06-29 07:27:34 | 映画,DVD,ビデオ


前作があるようなのだが、それを見てなくてもたぶん大丈夫。僕は見てない。今アマゾンで見られるようだ。

感動とかは無い?アクション映画だった。ストーリーはきちんとある。辻褄もあっている。人を殺すシーンがいくつもある。目をそむけたくなるグロテスクな殺しのシーンも多かった。

普通の人に見える人が実は・・・という作品。岡田准一が主演。そのザ・ファブル 殺さない殺し屋なのだが、見た目がもっと締まってないと、そういう人物に見えないと思う。

組織の一員のファブルは派手に殺しをしたので、このところ大人しくしているが、ファブルに弟を殺された“うつぼ”から仕返しを受ける。“うつぼ” は子供の安全をすすめるNPOを今はやっているが、数年前には売春組織の運営を行っていた。殺しは今もやっている。


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『ヒノマルソウル』続き

2021-06-21 18:16:41 | 映画,DVD,ビデオ





この映画の主役は西方仁也である。

西方他リレハンメル五輪(1994年)の銀メダルのジャンプ団体のメンバーは、「終わってしまった事は仕方ない、世界2位だって立派な事だ」と思っていたのではないか?いつまでも悔やんだり、あるいは原田の失敗を恨んだりはしなかっただろう、と僕は思う。僕なら。

しかし、原田は「自分さえ失敗しなければ皆金メダリストだったのだ。自分は三人の人生を変えてしまった」と思っていたのだ。原田本人もそれは一生消えない事と語っている。苦しいと。

原田はリレハンメルの失敗を長野五輪(1998年)で金メダルを取って皆に償うためにも、どんなに苦しくても辛くても努力した。自分を鼓舞した。その結果として日本代表を勝ち取った。

長野五輪で西方は日本代表落選、葛西は出場メンバーになれなかった。

原田は長野五輪の試合前に、西方からアンダーシャツを、葛西からグローブをかりて本番のジャンプに臨んだ。リレハンメル五輪のメンバー皆で飛ぶという事らしい。この話は僕は全く知らなかった。非常に驚いたし、感動した事実だ。へらへらしているように見えても、心の奥底に罪の意識を抱えて原田は生きてきたのだ。今後も一生背負っていくつもりでいる。

映画では原田が西方にアンダーシャツをかりに来た時に、24人のテストジャンパーの前で西方は「俺はお前の金メダルなんて見たくないんだよ」というシーンがあった。これも事実だったのか?だとすると西方はリレハンメル五輪の原田の失敗をまだ許してないという事になるし、はなはだ大人げない態度だと思う。

西方はテストジャンプ主任から、原田がリレハンメル五輪の失敗の後に言った事を聞いて原田の気持ちを理解し、他のテストジャンパーとともに競技再開のためにジャンプをやってのけた。

映画公開前の対談で、西方は、長野五輪で原田が一回目飛ぶ時に「あまり飛ぶなよ」と思っていた事を告白している。原田はその話を聞いても、「我々選手は皆個人種目ではいつもライバルだから、ライバルの健闘を称えて素晴らしいと思ってる半面、心の中では『落ちろ』と思ってる。誰もがそうだと思う。そうでないと競技者として頂点に立つことはなかなか出来ない」と特に意に介さなかった。

原田は長野五輪のラージヒル個人種目で銅メダルを獲得。世界選手権の個人種目でも二度優勝している。勝負強さ、心の強さは抜きんでていたのだろう。

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『ヒノマルソウル』

2021-06-19 07:17:58 | 映画,DVD,ビデオ






何となく知っている話だろうと思って見たが、全く知らなかった事ばかり。それらの事実を知って、僕は驚きと感動で・・・。

リレハンメル五輪で、原田雅彦はジャンプに失敗して、日本のジャンプ団体は銀メダルに終わってしまった。

その時のメンバーは西方、岡部、葛西、原田。4人は次の長野オリンピックでの金メダル獲得を誓う。

4年後の長野オリンピックで、岡部と原田は団体戦に出場出来たが、葛西は4人の中に選ばれず、西方はオリンピック代表にさえなれなかった。

西方はテストジャンパーとして長野オリンピックに参加する事になる。

悪天候の中、原田は一回目のジャンプに臨むが失速して距離を伸ばせない。日本は4位。悪天候で競技は中断。このまま一回目の結果だけで順位を確定させる、あるいは、テストジャンパー達が全員無事に飛ぶ事が出来たら、二回目を再開する、どちらにするかという決断を日本がする事になる。

テストジャンパー達もその意味を理解して、このままオリンピックを終わりにするわけにはいかないと結束を固める。25人のテストジャンプが行われた。


実際のテストジャンパー達

全員が成功して、二回目の競技が再開され、日本は全員世界最高レベルの飛距離を実現する。原田は137mのジャンプを成功させる。4位から逆転して日本は悲願の金メダルを獲得する事が出来た。
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晩飯かきこみ

2021-06-18 21:08:05 | 武漢熱(武漢肺炎)(新型コロナウィルス)


そんなに腹はへってないが、今食べておかないとコンビニか自炊になるから、19:32くらいに回転寿司に飛び込んだ。

カウンターは満席で4人待ち。19:45ラストオーダーだという。ホール係の人は、席が空かなかったら食べられないかもしれないよなどと僕に言う。

19:38くらいにやっと席につく。寿司は全然回ってないので注文するしかない。ほたてとこはだを注文するが、なかなか来ない。 忘れられているようだ。なかなか来ない。寿司職人は3人入っている。そのうち僕に近いところにいるのが店長のようだ。

店長は僕の注文がまだ作られてないのに気付いて、職人に声を掛けてくれた。僕はほたてとこはだの後、何を注文しようかと考えていたが、さっきの注文のものが来てないのに更に注文するのはおかしいのではないかと思って、ほたてとこはだを待つ。

程なく注文の品をもらって僕はどんどん食べた。次の注文。食べる。更に注文。これも食べる。
19:47にラストオーダーを告げられ、うにといくらを注文。食べる。

お茶をゆっくり飲んで、19:53に会計して店を出た。待ち時間もあったから、7、8分で10皿食べた。

コーヒーを飲みたかったが、もう無理だ。駅へ。

6/21以降もこんな事がつづくのか?
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『Mr. Nobody』

2021-06-16 18:24:20 | 映画,DVD,ビデオ


さえないオッサンが実は元FBIで、ナメられてぶちきれて、敵対する奴らをコテンパンにやっつけたという話だと思っていた。

そう思っていたのだが、youtubeであらすじと解説見てたら僕の気付いてない事だらけだった。

もう一度見て感想を記したい。
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『キャラクター』

2021-06-15 05:27:33 | 映画,DVD,ビデオ


大変面白かった。

漫画家の卵が殺人の現場に居合わせてしまい、犯人を目撃してしまう。それをもとに描いた漫画がヒット。その後犯人は漫画のストーリーを元に殺人を行う。漫画家とも接触してくる。

顔をそむけたくなるシーン多かった。殺人犯は気違いで、何も感じずに躊躇無く人を殺していく。

犯人役は俳優ではなかったが、不気味さ気色悪さを出していた。あれは今の若者の髪の色なのか?

漫画家のイメージは古くさかった。時間の経過状況がわかり難かった。漫画家の生活の変わり方は極端な感じだった。

小栗旬は『罪の声』では記者、今回は刑事。同じ様な服装なので同じ様にも見えた。でもいい演技だったと思う。

客席7割くらい埋まっていた。

もう数回行くかも。
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『大綱引きの恋』

2021-06-11 01:58:42 | 映画,DVD,ビデオ


田舎で続いている伝統的な綱引きのお祭りについてのお話。鹿児島県薩摩川内(さつませんだい)市で関ケ原の戦いの頃から行われているらしい。

主役有馬武志は紆余曲折を経て「一番太鼓」に選ばれる。家では母親が重篤な病気になる。武志の父親有馬寛志もかつては「一番太鼓」経験者。建設会社の有馬組の社長。
武志は韓国人女医と出会って恋仲になり、武志の妹数子は綱引きの敵役の下方の一番太鼓をつとめる男福元と恋仲になり妊娠している。
大綱引き関係者が集まる店 “綱ごころ”の娘は自衛隊に所属しているが、武志に好意を持っているようだ。韓国人女医は研修期間が終わると韓国に帰らねばならない。
大綱引きが行われ・・・・。

祭りに関わる人間達。その関係が複雑に入交り、あちこちにたくさん事件が起こる。こんなにいろいろ起こるものだろうか?詰め込み過ぎのような気がする。

出てくる街の人々がみんなその綱引きの事をいつも考えていて、3人の先導者?中でも花形の「一番太鼓」に誰が選ばれるかに興味津々なのは非現実的な気がする。
「一番太鼓」は一生に一度だけらしい。祭りの運営幹部は街の青年を全部把握しているのか?疑問。選ばれる基準は何?

出ている俳優達について僕はほとんど知らなかった。石野真子と恵俊彰は知っていた。主役有馬武志役は三浦貴大。あまりかっこよくない。体もしまってない。
大綱引きで上半身を露出するのだから鍛えておいて欲しかった。

見て損したとは思わない。そういう祭りの存在も鹿児島の川内市についても知らなかったし。女優は美人が多かった。

佐々部清監督は公開前に死去。これが遺作となった。ご冥福をお祈り申し上げます。合掌。
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『茜色に焼かれる』

2021-06-03 18:49:12 | 映画,DVD,ビデオ










武漢熱または武漢肺炎が流行している世の中の出来事、物語だった。出演者が皆マスクをしていた。最近の映画では初めてかも。

客の入りは6、7割。これってかなり混んでいる感じなのだ。その前に見た『くれなずめ』は僕を入れて3人だった。上映する映画館が少ないが評判は良いから、あちこちから集まっているのかも。

夫は交通事故で七年前くらいに死んでいて、主人公は女手ひとつで息子を育ててきた。田中良子役が尾野真千子。 息子淳平役が和田庵。両方とも知らない役者。

良子はホームセンターの花売場で働いている。風俗店でも。ホームセンターの上司は根性悪い。風俗店の店長、同僚は良くしてくれる。

夫はミュージシャン?でそのバンドの仲間、夫の父親、同級生だった男、息子に嫌がらせをするイジメグループ、夫が愛人に産ませた娘などなどに囲まれながら金銭的に苦しい生活をしている。

理不尽な事が起こる、が、主人公は怒りを現さずに淡々と生きている。

息子がかなり活躍していたと思う。成績が全国的に相当に高いレベルにある息子。いつも本を読んでいるのが良い。

あと数回見て味わいたい、噛み締めたい。
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『くれなずめ』二回目

2021-06-03 15:57:37 | 映画,DVD,ビデオ








まだよくわからない話だ。

もう一、二度くらい見ないと僕にはわからないのかもしれない。難解なのだ。

吉尾が友人達に見えたり、見えなかったり、何か法則性があるのか?

畑のシーンで農家の人の服装で吉尾が出てくるのもなぞだ。

心臓のシーンは興ざめする。

披露宴のおみやげの手提げ袋はなぜ6人分あるのか?

今回印象に強く残ったせりふは、役名欽一が、明石に言ったシーン。たぶん。
明石が「ヘラヘラしてんじゃねえ」だったか「ヘラヘラしてんな」と欽一に言うと、欽一が明石に「ヘラヘラしろよ」、「白黒つけなきゃいけないのか?」と反論するところ。後半あたりだったと思う。正確ではないかもしれない。

明石は何でもはっきりとさせたい方なので、他人と軋轢を生じがち。欽一は曖昧な笑顔で白とも黒ともせずに、緊迫感のある場面でも衝突せずうまく相手を受け流す事が出来る。その場その場、ケースバイケース、使い分けるのが良いのだろう。
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