アマゾンのプライム・ビデオを初めて試してみた。良い映画を見たな、という気持ちになる映画だった。
主人公は台湾の男子高校生柯景騰(コー・チントン)/コートン。舞台は彰化という街。いたずら好きで勉強嫌いなコートンは優等生の女の子沈佳宜(シェン・チアイー)の前の席に席替えされる。チアイーはまじめに勉強しないコートンに注意を与え、勉強もよく見てやった。コートンはチアイーを好きになる。自分よりも勉強が出来ない人の事は尊敬出来ないというチアイーのためにコートンは勉強に本腰を入れる。
やがて二人とも大学進学を果たすが、コートンは新竹という街の大学、チアイーは台北の大学と別れ別れとなる。チアイーはコートンの気持ちを知っていて、コートンに好意を持っているのだが、付き合っているのかどうかはっきりしてない状態が続く。クリスマスに再会してコートンはあらためて自分の気持ちを伝えるが、チアイーの気持ちは聞かない。その後些細な事でけんか別れしてしまう。コートンは台北の大地震の時に連絡をとるが、既にチアイーには付き合っている人がいる?ように描かれている。
チアイーから結婚の連絡がきて、披露宴に同級生達が集まり、最後にコートンはまた馬鹿な事を...。
コートンから見たらハッピー・エンドではない。
コートンがチアイーを思い慕う気持ちから取る行動が面白くもあり、馬鹿馬鹿しくもあり、非常に好感が持てる。こんなに一人の女性に夢中になれるのってすごいなあ、うらやましいなあと思う。嫉妬に近い気持ちにもなる。
チアイーはコートンの気持ちがわかっていて自分も好意を持っているのに、同級生のコートンに幼稚さを感じてしまう。はっきりと付き合っているという実感が無いまま、けんか別れになってそのままだから、年上の男と付き合って結婚するに至ってしまった、という事だと思う。
ハッピー・エンドじゃないけど、何かすがすがしい気持ちになった。なつかしい時代を感じさせてくれた良い映画だ。撮影された彰化という街にも行ってみたい。