au Monday Tohoなら木曜日までは映画が1000円で見られるので2回見てきた。
『罪の声』三回見たが、最初の時は何度も寝てしまい肝心なところを見逃した。今日はどうにか眠らずに見た。
天地幸子役の高田聖子という女優の演技が良かったように思う。犯行に使われた女性の声は生島望(のぞみ)の声だった。天地幸子は望の友人だったのだ。幸子は望が引っ越した後も望から定期的に連絡をもらっていた。最後の電話は30年以上前。大阪のギンガの看板の前で会う約束をしたが会えなかった。望が現れなかったからだ。今でも望がどこで何をしているのか気に掛けている。今まで誰かに打ち明ける事もなく、曽根俊也(星野源)にその事を涙ながらに訴える。
望役は原菜乃華という女優。読み方わからない?かわいらしい女優?子役?だ。
生島聡一郎役の宇野祥平も物静かな男の役だが印象に残った。彼はこの役のために体重を10kg減らしたらしい。どうやってやったのだろう?思いがけなく犯罪に関わる事になって、ヤクザ組織の元で生活させられていたが、そこを逃げ出してからは、身を隠し地を這うようにして生きてきた男の役だ。存在感があるとか良く言うが、彼はまさにそういう人生を送ってきた人に見えた。存在感があったという事か。
曽根俊也のおじの曽根達雄(宇崎竜童)は学生運動に積極的に参加。警察や社会に対する不信感から、大メーカーを脅迫することを考える。曽根達雄一人ではなくほかに8人がいた。脅迫状には警察を愚弄するような文章もあった。犯人は捕まらず、金も得ていない。警察に恨みを持っていたとして、警察を愚弄出来たとして、そんな事が一体何の役に立つのか?一時、ざまあみろとやっても世の中が変わるわけじゃない。映画では、犯人達特に達雄に関しては、そういう動機から犯行を行ったとしている。薄っぺらという感じがする。そんな動機なのか?疑問だ。
実際の事件で144通もの脅迫状を受け取って、犯人達と接触する場面でことごとく取り逃がし、犯人を逮捕出来ずに未解決、時効とした警察は本当に情けない。