アニメ版を何度か見て強く印象に残ったのが善逸がじいちゃんと呼ぶ人物だ。
善逸と血の繋がりは無いのではないかと思う。善逸から見て「育手」(師匠)という立場だろうと思う。かつては鬼殺隊の「柱」だったようだ。善逸がどんなに覚えが悪くても、決して諦めずに指導を続ける。善逸の才能を認め、信じて、感情的になる事もなく教え続ける。一つの事を極めろと。
部下の教育には頭を抱える事が多い。時々、常識では考えられないような奴もいる。返事をしない、あいさつを無視する、物に当たる、八つ当たりである。顧客に対する口の利き方もなってない。とにかく失礼極まりないのだ。三十歳を超えて今までたくさんの人達と接してきて、何も反省したりしなかったのだろうか?と疑問に思う。普通の人は、誰かから失礼な事をされても、激怒したり、諭したりしないものだ。不幸にして、自ら気づく機会が無かったのかもしれない。
善逸とじいちゃんの関係は、血の繋がりのある孫と祖父の関係の様に見えた。この形が理想なのかな?
僕も自分の意志ではないがこいつを預かってしまったので、どうにかしたいと思って不愉快な気持ちになりながらも、あきらめずに指導をする。善逸のじいちゃんの事を思い浮かべながら。