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沼田真佑『影裏』を読んだ。
友人と釣りをした話や、その友人が会社を辞めて転職した話が書かれている。岩手県が舞台なので自然の描写も多い。普段見慣れない漢字が多用されているので、読めない漢字もある。ふりがなが無いのが不親切。どういう意図なのか?このくらい読めるのが当たり前だという考えなのか?大筋は捉えられるから読み方は調べなかった。
唐突に自分が同性愛者であるというような事が告白される。ちょっと前に付き合っていた男が性転換手術をしたような、するような事も書いてある。
と思えば、転職した友人が蒸発したらしい。
よくわからないまま読み終えた。
しばらくしてからまた読んでみよう。
物語の面白さというのは無いと思う。言い回しが独特だなあと思う箇所はいくつかあった。読めない漢字が散りばめてある。そういう所が文学として芸術的だという事かもしれない。
作者はこの作品がデビュー作のようだ。何度も候補になってようやくもらえた人、結局もらえなかった人のいるなかで非常にラッキーな人だ。知らない作家の本でも、芥川賞作品になると売れるだろう。僕も買ったわけだし。
同性愛の人を主人公にするのって、作家本人が同性愛者なのだろうか?そうじゃなければ、そういう人物を登場させることなんて無いだろう。そういう発想出てこないだろう。