9月30日(金)の予算委員会。
一番とんちんかんだった人
7月7日以降、南スーダンの内戦で『戦闘行為』があったと見なして良いでしょうか?と稲田朋美防衛大臣に感情的にしつこく何度も質問を繰り返した。
『戦闘行為』という言葉は、国と国、又は国と国に準ずるものとの間の紛争に使用する言葉なので、内戦状態にあるという認識の稲田大臣は、「自衛隊の宿営地を狙ったものではないと報告されています。 ≪途中略≫ 引き続き慎重に情勢を見極めて参ります」と返答。
するとすぐさま、民主党議員は「質問に答えていないんですけど。これだけの銃撃戦が起きていて、『戦闘行為』が起きていると見なして良いでしょうかという質問なんですが、質問にお答え下さい」と再び質問。
稲田大臣は、「もうすでに落ち着いており、紛争状態にあるとは考えておりません」と返答。
民主党議員は「今の事を言っているんではなくて、≪途中略≫7月上旬に起きた銃撃戦等を含めて、『戦闘行為』があったと見てよろしいでしょうかと聞いております。今の事を聞いているわけではありません」と質問。
稲田大臣は、「7月の事案について言えば、≪途中略≫衝突があったという事でございます」と返答。
民主党議員「という事は『戦闘行為』という事ではないという事ですか?」と質問。
稲田大臣は「国同士、国と国に準ずるとの間の戦争があったという事ではない。『戦闘行為』というか武力紛争があったという事ではないという事です」と返答。
民主党議員「武力紛争について聞いておりません。『戦闘行為』があったかなかったかを聞いております。いちいち秘書官等に聞くの止めて頂けますか?これ基本的な事です」とさらに気色ばむ。
稲田大臣「繰り返しになりますが、国と国、または国と国に準ずるものとの間の武力行使ではないので衝突であり、『戦闘行為』とは言えないと思います」と返答。
民主党「これだけの銃撃戦があって『戦闘行為』じゃないんですか?」
稲田大臣「委員が『戦闘行為』をどの様な意味で使っておられるか定かではありませんが、それが国際的な武力紛争の一環として行われる、人を殺傷し、または物を破壊する行為という意味で使われているのであれば、法的な意味での『戦闘行為』ではないという事です」
民主党「国際的な武力紛争でないのは明らかですよ。だから私最初に丁寧に説明したんです。これ国内の話なんです。国内で戦闘行為が起きていると言えますか?」
稲田大臣「繰り返しになりますけれども、国対国、国対国準という意味でのですね、そういう武力行使ではないという意味で『戦闘行為』ではありません。あの後藤委員がどういう意味で『戦闘行為』を使っておられるのかつまびらかでないので、こういったお答えにならざるを得ないと思います」と返答。
民主党「国内の『戦闘行為』があるかないかを聞いているんです。内戦としての、内戦という言葉がいいかどうかは別として、この南スーダン国内において『戦闘行為』があると見なすのか、無いと見なすのか、これ四五回聞いてるんですけども、答弁して頂けるよう委員長からもご指導お願いします」
その後 略。最後まで民主党議員は内戦で『戦闘行為』という言葉を使わないという事が理解出来なかったようだ。
テレビ放映があったのだろうか???
TVの向こう側の視聴者、一般的な国民、有権者達に対して、総理大臣や国務大臣達をやっつけて、勝ち誇ったところを見せたいのだろう。民進党の議員達がいきり立つ、いきり立つ。
しかし、拉致問題、北方領土、竹島、尖閣諸島、沖縄基地問題、いわゆる従軍慰安婦問題、北朝鮮の核実験・ミサイルなど政府の見解をただしたりすべき問題はたくさんあるはずなのに、言葉尻をとらえてみたり、重箱の隅をつついたり、この大臣に○○の事を聞いてどうするのだろう?というとんちんかんな質問を繰り返したり、自分が詳しく知っている事に関して、『こんな事も知らなくて、よく大臣をやっていられるな!』という居丈高な態度をとってみたりという程度の体たらくだった。
彼らについても、揚げ足取りによって、自分の存在のアピールに終始した。