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2月4日会見するシャープの高橋興三社長。
歴代の経営最高幹部の方々には私財を投げ出すくらいの事をやって欲しいものだ。
シャープは官民ファンドの産業革新機構からの出資を受け入れる方針だったのに、支援額を上積みした台湾企業の鴻海(ホンハイ)案の採用に判断が傾いたようだ。
出資額の多寡でてんびんにかけているのだがそれは非常に愚かな事だ。日本国すなわち日本国民にもっと出せと言っているに等しいからだ。シャープは先週までは液晶技術を国外に流出させないという政府の意向を踏まえ、産業革新機構から出資を受けて再建を進める方向で調整していたはず。
しかし、鴻海の会長が1月30日に大阪市のシャープ本社を訪れ、経営陣に直接説明。現経営陣を続投させ、事業売却はせずに「シャープ」ブランドを温存し、雇用も守る考えを示したところ、鴻海案に乗る気になってきたという事だ。
鴻海の示した条件が現経営陣にとって有利だったからだろう。自分たちの地位が温存されるだけでなく、ブランドが残るとか雇用もそのままとか堂々と世の中に主張出来る大義名分も立つ。シャープ経営陣は方針を変更する事とした。
日本の技術はどうなるのか?鴻海は台湾の企業であっても中国にたくさん工場がある。中国に真っ先に進出している企業だ。中国と台湾は別な国だし、先日行われた台湾の総統選挙では中国に厳しい姿勢の候補者が勝ってもいる。しかし、金儲けのために日本の技術を中国に売るという事は考えられる。中国で商売をさせないと迫られれば技術だろうと何だろうと売るだろう。
僕はシャープにしかない技術、価格の安さは非常に素晴らしいと思っている。冷蔵庫、洗濯機、掃除機、扇風機、電子レンジすべてシャープ製品を使っている。
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こういう末端のパパママストア販売店がシャープの家電製品を日本中に普及させていったのだ。シャープに限らずメーカーの地方の支店・営業所は非常に少なくなっていて、フットワークは悪化している。大型家電チェーンに力を傾注し系列店的な小型販売店は軽視された。大型家電チェーンに駆逐されて最近こういう店舗も見なくなった。
シャープは身の程を忘れいつの間にか自分が大きな偉い存在になった気でいたのだ。頭だけ大きな巨人になって、足腰が脆く脆くなってしまっていたのだ。
シャープもサンヨーのようになるのか?ハイアールの洗濯機など僕は全く興味が持てない。シャープ・ブランドだとしてもホンハイなんて買わない。シャープの技術を盗んだ中国のインチキ製品ももちろん買わない。