陰気臭い地味な中学生の娘と、娘に関心の無い漁師の父子家庭。漁師はすぐに感情的になって誰かを罵倒する。
ある日スーパーマーケットで娘は化粧品を万引きし、それを目撃した店長に呼び止められて逃走。道路を横断しようとして車にひかれて即死する。
父親は店長を責め立てる、運転手を責め立てる、周りの人々に嚙みつきまくるが・・・・。
出来過ぎている話とは思わない。起こり得る事だと思う。
みんな嘘をついたり、嘘をつかないまでも、知っていても言わない事があったり。“死人に口なし”をいいことに、人々は自分の保身につとめる。
マスコミ報道の汚さ。トリミングして一部だけを切り取って報道することで、誤解の発生を企図している。もちろん自分達の事は善意に満ちた存在、正義の味方としてイメージ付けする。
父親は生前は娘の事を何も知らずに興味も持たずにいて、亡くなって初めてどんな娘だったのかを知る。
父親は怒りだけの存在だと思っていたが、終盤には改心?があったという事か?
娘を死に至らしめたトラックの運転手はどうしたのか?事故以来出番なかった。
スーパーマーケットのレジのおせっかい焼のおばさんの性欲は気持ち悪かった。どさくさに紛れて。
最後のあたりに出てきた土木作業員が焼鳥弁当の事を話すシーンはすがすがしかった。
古田新太、松坂桃李。古田は『ヒノマルソウル』で、松坂は『孤狼の血 LEVEL 2』で見た。全く違う人物を演じ分けていた。
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