10月第1週の日経平均は、続落した。週末にかけて米経済指標が弱い内容だっ
た事(ISM製造業景気指数は2か月連続の50割れ)を受けて、米景気鈍化の
警戒感が広がり、NY株式が下落。この流れに加え円高圧力もあり、日経平均は
続落となった格好でした。
結局、日経平均は、週間で468円下落(↓2.14%)の21410円でした。
さて、10月第2週(10/7~10/11)の主なイベントと予定は下記の通り。
週末NY株式市場は、米雇用統計を受けて、買いが優勢となりダウは大幅続伸した。
米雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が13.6万人増と予想を下回った
ものの、前回分の上方修正も含め、失業率は3,5%と、ほぼ完全雇用に接近して
50年ぶりの水準に低下し、ポジティブに受け止められた恰好だった。
週明け東京市場は、上昇からのスタートになりそうです。
主な経済指標は、国内で10/7に8月景気動向指数、10/8に9月景気ウオッ
チャー調査、10/10に8月機械受注、9月都心オフィス空室率があり注目です。
また3連休の週末はSQ算出日となります。
海外は、米で10/8にパウエルFRB議長の講演、10/10に消費者物価指数
10/11に輸入物価指数等があります。
来週は、10/10~の米中貿易協議に焦点が当てられそうです。トランプ政権は
10/15に2500億ドル(約277兆円)分の中国製品へ制裁関税を25%→
30%に引き上げる構えをみせているが、延期となるか注目です。
また、中国は10/8から国慶節明けの市場再開で上海市場の動向も注視する必要
ありそうです。
週明け以降、米利下げ期待の高まりにより、為替が円高に進むと、日経平均の下方
圧力が強まる事に注意が必要で、日経平均の重石となるかもしれない。
また、明日からノーベル賞ウィークで、日本の受賞があると、個別材料として物色
されることもあるかもしれません。
10月相場入りで、波乱のアノマリー月ですが、日経平均は22000円台に向け、
リバウンドする週となる展開に期待しています。
日経平均、10月第2週(10/7~10/11)は、21150円~21750円
程度を想定しています。
程度を想定しています。
1.10月第2週(10/7~10/12)主なイベントと予定
10/6
米 カンザスシティ連銀総裁、講演
豪 夏時間入り
ポ ポルトガル総選挙
10/7
日本 8月景気動向指数
日本 クリエイトSDH、WNIウエザー、4℃HD、フジ、トーセイ 各決算
米 8月消費者信用残高
米 ミネアポリス連銀総裁、討論会出席
中国 市場休場
中国 9月外貨準備高
独 8月製造業受注
世 ノーベル医学生理学賞受賞者発表
10/8
日本 9月景気ウオッチャー調査
日本 JフロントHD、パルGHD、ライトオン、イズミ、イオンモール、吉野家 各決算
日本 HENNGE、AI CROSS 各IPO
米 パウエルRB議長、講演
米 9月生産者物価指数
米 国債入札 3年債(380億ドル)
米 シカゴ連銀総裁、講演
米 ミネアポリス連銀総裁、討論会出席
中国 9月財新サービス業PMI
独 8月鉱工業生産指数
英 カーニー英中銀総裁、講演
世 ノーベル物理学賞受賞者発表
10/9
日本 8月国際収支
日本 8月工作機械受注
日本 コメダ、ローソン、ABCマート、ウエルシア、USMH、リソー教育、ベル24
サイゼリア、ファミマ、イオン、イオンディライト 各決算
日本 アンビスHD IPO
世 FOMC議事録(9/17~18日開催分)
米 8月求人件数
米 国債入札 10年債(240億ドル)
米 パウエルFRB議長、イベント出席
EU ユーロ圏財務相会合
世 IMF世界経済見通し分析部分公表
世 ノーベル化学賞受賞者発表
10/10
日本 8月機械受注
日本 9月都心オフィス空室率
日本 ファーストリテイリング、コシダカHD、いちご、ビックカメラ、7&I、久光
OSG、安川電、良品計画、マニー、松屋、乃村工 各決算
米 9月消費者物価指数
米 国債入札 30年債(160億ドル)
米 クリーブランド連銀総裁、講演
米中 閣僚級貿易協議(~10/11)
北朝 朝鮮労働党創建記念日
EU EU財務相理事会
独 8月貿易収支
世 OPEC月報
世 ノーベル文学賞受賞者発表
10/11
日本 オプションSQ算出日
日本 日本国土、ディップ、JINZ、ニッケ、コスモス薬、クリレス、レナウン
サインポスト、マルゼン、ベイカレン、コーナン商事、島忠、高島屋、東宝 各決算
米 9月輸入物価指数
米 ダラス連銀総裁、講演
米 ボストン連銀総裁、講演
米 ミネアポリス連銀総裁、質疑応答
英 EU首脳会議議題設定期限
世 ノーベル平和賞受賞者発表
2.NY市場、為替/債券 各結果(10/4)
今日のNY為替市場、この日発表された米雇用統計を受けて買い戻しが優勢となり、
一時107円台まで上昇する場面が見られた。米雇用統計は非農業部門雇用者数
(NFP)が13.6万人増と予想は下回ったものの、前回分の上方修正も含めれば、
ネガティブな数字ではない。失業率は3.5%と50年ぶりの水準に低下した。ただ、
平均時給は前年比2.9%に低下した。
一時107円台まで上昇する場面が見られた。米雇用統計は非農業部門雇用者数
(NFP)が13.6万人増と予想は下回ったものの、前回分の上方修正も含めれば、
ネガティブな数字ではない。失業率は3.5%と50年ぶりの水準に低下した。ただ、
平均時給は前年比2.9%に低下した。
NFPは予想を下回ったものの、FRBの雇用は力強いとの認識に変化はないで
あろう。しかし、今週のISM指数を受けて市場は利下げ期待を急速に強めている。
CMEがFF金利先物の取引から算出しているFEDウォッチでは、10月FOMC
での利下げ確率を前日の90%超から75%に低下させているが、それでも先週の
33%からは大きく上昇している。
FOMC内では追加利下げに意見が二分しているとも見られる中、きょうの甲乙
付けがたい米雇用統計はパウエルFRB議長を悩ませる内容ではある。
午後になってパウエルFRB議長の講演が伝わっていたが、「米経済はリスク抱える
も総じて良好な状態」と述べていたことから、為替市場は若干ドル買いの反応が見ら
れた。ただ、反応は小幅に留まっている。それについては、来週9日の全米民間エコ
ノミスト協会での講演を待ちたいところではある。
ユーロドルは米雇用統計を受けて、一時1.0960ドル近辺まで値を落としたもの
の、下押す動きも限定的で1.09ドル台後半の水準は維持。ただ、1.10ドル台
には依然として慎重だ。21日線もその付近に来ている。
ユーロ自体にも強気になれないようだ。域内最大のドイツ経済への懸念が重しとなっ
ている模様で、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長はインタビューで、製造業
や輸出で問題なのは中国よりも欧州だと述べていた。
特にドイツに対して、メルケル首相はドイツ経済を再生させるために減税や規制緩和
を実施すべきだとの見解を述べていた。
今週発表になっていたドイツのPMIは弱い内容で、第3四半期も2四半期連続での
マイナス成長が予想され、テクニカル的なリセッションも警戒されている中、ユーロ
の上値は依然として重いようだ。
ポンドドルは買い戻しが優勢となっており、1.23ドル台を回復している。朝方
発表になった米雇用統計を受けてドル買いが優勢となり、ポンドドルも1.22ドル
台に値を落としていたが、買い戻される展開。
ジョンソン英首相はEU離脱の合意が成立しない場合、離脱延期を要請することに
同意したことがスコットランドの裁判所に提出された文書で明らかになった。
首相は延期を要請しない意向を示していたが、態度を軟化させたようだ。なお、
欧州議会のサッソリ議長は英国からの提案は受け入れられないとマスコミのインタ
ビューで述べている。欧州議会の最初の審議の結果は良好ではなかったとも語った。
ポンドドルは21日線が1.2380ドル付近に来ており、目先の上値メドとして
意識される。
https://fx.minkabu.jp/news/119478
意識される。
https://fx.minkabu.jp/news/119478
米国債利回り
2年債 1.406(+0.016)
10年債 1.529(-0.005)
30年債 2.016(-0.016)
期待インフレ率 1.497(+0.018)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、10年債利回りは小幅に低下。この日発表になった米雇用
統計で非農業部門雇用者数(NFP)は予想こそ下回ったものの、前回分の上方
修正も含め、完全雇用の接近している状況下ではネガティブな数字ではない。
失業率は3.5%と50年ぶりの水準に低下したが、平均時給は前年比2.9%
に低下。
に低下。
今週のISM指数を受けて市場は利下げ期待を急速に強めているが、その期待が
大きく後退している印象もない。
10年債は1.50%まで一時低下した一方、政策金利に敏感な2年債はプラス
圏となっている。
2-10年債の利回り格差は13(前営業日15)にスティープ化が一服。
https://fx.minkabu.jp/news/119477
https://fx.minkabu.jp/news/119477
3.NY株式市場 結果(10/4)
NY株式4日
ダウ平均 26573.72(+372.68 +1.42%)
S&P500 2952.01( +41.38 +1.42%)
ナスダック 7982.47 (+110.21 +1.40%)
CME日経平均 21550 (大証比:+230 +1.07%)
今日のNY株式市場でダウ平均は大幅続伸。この日発表になった米雇用統計を受け
株式市場は買いが優勢となっている。米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が
13.6万人増と予想こそ下回ったものの、前回分の上方修正も含め、完全雇用の接近
している状況下ではネガティブな数字ではない。失業率は3.5%と50年ぶりの水準
に低下した。ただ、平均時給は前年比2.9%に低下。
NFPは予想を下回ったものの、FRBの「雇用は力強い」との認識に変化はないで
あろう。しかし、今週のISM指数を受けて市場は利下げ期待を急速に強めているが、
その期待が大きく後退している印象もない。
雇用は底堅いものの利下げ期待も温存されており、株式市場にとっては心地よい状況の
ようだ。
ようだ。
ダウ採用銘柄は全銘柄が上昇。アップルが上昇したほか、メルク、ビザ、ジョンソン&
ジョンソンも堅調。トラベラーズ、JPモルガン、ゴールドマンも買われている。
アップルは9月に発売を開始した「アイフォーン11」などの生産台数を上方修正した
と伝わっていた。2019年末までの生産台数を当初計画から1割程度増やす見通し。
と伝わっていた。2019年末までの生産台数を当初計画から1割程度増やす見通し。
ナスダックも大幅高。テスラ、ロクは下落したものの、アップル、ネットフリックス、
アルファベットなど主力IT・ハイテク株は買い戻しが続いた。
ソフトウェア・サービスのアバイアとリングセントラルが大幅高。両社はクラウド分野
での戦略的提携を発表した。HPインクが大幅安。全従業員の最大16%の人員削減を
発表した。幅広い事業再編の一環。解雇や自主退職制度を通じて7000~9000人
を削減する。これにより2022年10月期末までに約10億ドルの経費を節減できる
としている。
ストレージを手掛けるマーベル・テクノロジーが上昇。アナリストが投資判断を「買い」
目標株価を29ドルでカバレッジを再開した。
スナップチャットを運営するスナップが7日ぶりに反発。アナリストが投資判断を
「中立」に引き上げた。目標株価は17ドル。
「中立」に引き上げた。目標株価は17ドル。
TモバイルUSとスプリントが揃って上昇。両社の合併案が、米連邦通信委員会(FCC)
から3人目の賛成票を獲得し、向こう数日間での承認獲得に向けて前進したと伝わった。
https://fx.minkabu.jp/news/119474
4.NY市場、原油先物11月限/金先物12月限 各結果
NY原油先物11月限(WTI)
1バレル=52.81(+0.36 +0.69%)
1バレル=52.81(+0.36 +0.69%)
NY原油の期近は小反発。期近11月限は時間外取引から小高く推移し、最近の
下落に対する自律修正高となった。9月の米雇用統計発表後、ドル高から弱含
みとなる場面があったが、下値は堅く推移。米株の上昇に支援されリスクオン
(リスク容認)ムードが強まり、地合いを引き締め、一時53ドル超えとなった。
弱気のテクニカル要因や、米国内の在庫増が続いていることが圧迫要因となり、
上げ幅を縮小し、小高く引けた。
https://fx.minkabu.jp/news/119482
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1512.90(-0.90 -0.06%)
金12月限は小反落。時間外取引は米労働省から9月の米雇用統計の発表を控えて
模様眺め気分が強いなか、1510ドルが支持線となった後、強含みとなり、小高く
推移。
日中取引は、9月の米雇用統計の発表された直後、非農業部門の就業者数が事前
予想を下回ったことから、ドルが売られたことから急伸した。
しかし失業率が約50年ぶりの低水準となったことから数分後に一転して軟化。
1500ドル割れとなる場面があった。前半で売りが一巡し、下値を切り上げたが、
ドル堅調、米株の上昇が戻りの足かせとなり、小安く引けた。
https://fx.minkabu.jp/news/119481
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