「横浜ザル」の株式投資独り言

株式投資等で資産形成を目指し、ゴールは超億万長者!?
経済動向や日経平均の将来分析、投資銘柄のメモや雑感を綴ります。

原油価格が、リーマン後の最安値に接近!?

2015-08-14 23:09:41 | マ-ケット

            
国際原油市場では「lower for longer(より長期にわたる価格低下)」との
新しいマントラが鳴り響いている。国際エネルギー機関(IEA)が8月12日に
公表したマンスリーレポートの中の一節である。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kosugetsutomu/20150814-00048473/

国際原油相場は、昨年前半までは1バレル=100ドル前後の価格水準が
通常の価格とされていたが、中国を筆頭とした新興国経済の減速とシェール
オイルなどのいわゆるタイトオイルの増産ペース加速が重なる中、急激な
需給緩和圧力を背景に今年1月には50ドルの節目も割り込む急落相場に
なった。

価格低下によって、需要を刺激すると同時に供給を抑制することで、改めて
国際原油需給バランスの均衡状態を実現する必要性が高まった結果である。

実際に、IEAによると今年の世界石油需要は前年比で日量160万バレル
(1.7%)もの急激な伸びが想定されており、需給バランスの調整(=需給
リバランス)始まっていることは間違いない。また、昨年後半の原油相場急落
で米国内の石油リグ稼動数はピーク時の4割水準まで落ち込んでおり、シェール
オイルが原油価格の低迷に耐えられなくなったと見方も、原油需給均衡化への
期待感を高めていた。

その結果が、3/17の42ドル台をボトムに5月6日の62.58ドルまで至る、
約20ドル幅の原油価格急伸である。

これによってマーケットでは原油需給リバランスの進展によって、原油相場は
底打ちしたとの見方も広がっていた。だが実際には石油輸出国機構(OPEC)が
改めて増産圧力を強める中、国際原油需給バランスは逆に緩和に傾いている。

例えばIEAの試算によると、今年4~6月期に日量303万バレルの供給「過剰」
が発生しているが、これは前年同期の供給過剰124万バレルを遥かに上回っ
ている。すなわち、昨年の原油相場急落を以ってしても、国際原油需給の引き
締まりは実現しなかったのである。

また、イラン核合意を受けてイラン政府は制裁解除後の1ヶ月で日量100万バレル
増産が可能との自信を示している。更に、米国でシェールオイルのリグ稼動数が
増加傾向に転じ始めており、早くもシェールオイルが原油安に対応し始めたとの
危機感も広がっている。

従来は、2016年のいずれかの時点で需給リバランスは実現、原油相場はその
程度の議論はあっても反発傾向に向かうとの見方が支配的だった。
だが、IEAは2016年も国際原油需給の緩和状態には変化が生じないリスクを
指摘しており、それが原油価格がどこまで下落するのか、いつまで下落するのか
分からないとの不安心理を広げている。

これを象徴するワードが、冒頭で紹介した「lower for longer(より長期に渡る
価格低下)」となる訳だ。

8月13日のNYMEX原油先物相場は3月17日の安値42.63ドルを下抜き、年初来
安値を更新した。これは2009年3月4日以来の安値である。なお原油価格は下値
切り下げ傾向を維持していることが再確認されたが、その先にあるのはリーマン
ショック後の最安値である33.55ドルになる。

原油安は、ある面 原材料やエネルギーを輸入、依存する日本にとってメリット大で
あるが、世界的な需要減による原油安と捉えれば、先行き景気に不安を残す格好
です。適正な原油価格を下回る価格となれば、グローバル経済に悪影響で、原油
価格の推移は、注視していく必要があります。

さて、日経平均は、反落し76円安の20519円の大引けでした。
(出来高 概算20.5億株の商いでした。)

人民元の引下げが一服すると、上昇する場面もあった日経平均でしたが、お盆
週末とあって、買い戻しも鈍く小幅安で終了しました。

日経平均は、反落も何とか25日線上に踏みとどまり、お盆明け週の出直しに
望みをつないだ格好です。週明け以降の反騰になるか、正念場です。

注目のNY市場、利上げ/中国の景気懸念/原油安がある中、底堅さをみせる
か注目です。序盤はもみ合いから上昇する展開、終了時まで継続するか焦点。

日経平均は、来週 出直しとなる週に期待しましょうか。

ブロガー/読者の皆さん、引き続き良いお盆休み週末を!!

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