日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

経理合理化という名の企業信頼性の放棄

2016-04-26 | 危機管理
ここのところ気を病むFinTechの動向。
ファイナンスとテクノロジーの融合という事で
国が提唱し、金融機関がIT業界とタッグを組み日に日に進展しています。

ただ、現場を知らない輩が
目立ちたいがために採用した会計ソフトが
企業にマイナス要素しか提供し得ないことを誰も提唱してはくれません。

採用する会計ソフトによっては
金融機関に大きな危険を齎すことの検証は済んでいるのか
いささか疑問に思ってしまいます。

FinTechと云う言葉が独り歩きして
企業の信頼性を欠如させる理由として
① 自動仕訳の危うさ・・・二重仕訳、三重仕訳の横行は現場に混乱しか齎しません。
② 遡及訂正の横行・・・原始記録である筈の企業の総勘定元帳が過去に遡り訂正可能、しかも跡が残らない
③ 契約により金融機関側が企業の会計伝票にまで遡及して融資先企業の状況を確認できるという行き過ぎた囲い込みによる金融機関内でのコンプライアンスの問題・・・融資先企業の内容が判ればわかるほど金融機関担当者の注意義務が拡大し重くなる
④ 注意義務を怠ることによる詐欺被害の危険性・・・遡及訂正すれば決算書の改ざんは容易であり、意図的な犯罪(詐欺)を見抜く力が必要になる
などの弊害は火を見るより明らかなのに
脆弱な会計ソフトを採用する向きもある。

経理合理化と謳って金融機関が持ち込む会計ソフト
適正にFinTechを推進しようとするなら
TKCのFinTechを採用するという正しい選択をして頂きたいものです。

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