日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

甘い期待

2024-08-08 | つれづれ
また一つ
金融機関の実態が報道され
膝から崩れ落ちています。

コロナ禍で大量にばら撒かれたゼロゼロ融資
コロナ禍での倒産させじと国が音頭を取って
金融機関に
実質無利子、無担保(無保証人)で融資を実行させるというものでした。

結果
金融機関が持つ100%保証が占める融資割合は
2019年度 23%
2022年度 61%
融資残高の内半分以上が国から100%保証して貰えるのです。

言い換えれば
融資先が倒産したところで、国が融資残高を全額弁済してくれるので
金融機関は痛くもかゆくもないという訳です。

だから今起こっているのが
金融機関の再生支援を受けることなく
私的整理や民事再生手続きを経ないで破産するケースが
実に90%を超えるという事態になっています。

金融機関は痛くも痒くもないから
「どうぞ倒産して破産してください」と言葉もなしに
裏では
「どうせ国から全額返してもらえるもんね♪」とほくそ笑んでいるという訳です(←私見入り過ぎ??)

私的整理も民事再生も
もっと極端な言い方をすれば
やり方を変えれば再生しそうな融資先でも
事後の事務負担を考えれば
「どうぞ、破綻してくださいませ」という訳です。

当社も借りているゼロゼロ融資
ゼロゼロ融資になっていない借入は
当たり前のように担保設定されていたり
連帯保証人に名前を連ねさせられている
そんな状態です。

どうぞ中小企業の皆様
小規模事業者様
甘い期待を持たないでください。
自力で今の時代を乗り切るという気力を持ってください。
赤字の要素は全て断ち切り
有望な黒字の要素はどんどん伸ばし
自力で「単年度黒字」の出る会社にしてください。

単年度黒字が出せれば
たとえ借入残高が多くても
次代に事業を引き継ぐことは可能です。

簡単に経営を諦めないでください。
再生の道はたくさんあるのです。

あまりにも大きいゼロゼロ融資の悪影響
これからが本番となり
バタバタ中小企業が潰れていく局面です。

そう簡単には諦めない!
そんな強い気持ちで経営に取り組んで頂きたいものです。
コメント
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