日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

税務調査と書面添付制度

2017-06-17 | 税金・節税・資金繰り
国税の年度末を控え(国税は6月末が年度末です)、
5月6月と連続で6社の意見聴取が有りました。

この意見聴取と云うのは、税務署が税務調査に行きたい又は決算書に疑問がある場合に
税務調査の前段階として税務署が税理士に対して実施する問い合わせです。
この意見聴取で疑問が無くなった場合は税務調査が無くなるという優れものです。

ただし、この意見聴取を受けることが出来るのは
税理士が代理する申告業務に「添付書面」を
申告時に出さなければ受けられないという代物です。

税理士自身が関与先企業の申告業務でどんなことに留意して決算業務を行ったかを
意見としてまとめた謂わば税理士による決算表明のようなものが添付書面と云えます。

ということで
5月と6月に実施された意見聴取の結果が昨日出ました。

6社中4社が意見聴取により申告是認
2社が実地調査となりましたがいずれも申告是認。

この2社が関連会社であったため2社同時の税務調査でしたが
2社で約半日と云う超短時間税務調査で終了しました。

調査された企業の社長様が
「えっ!?もう終わったの?」と拍子抜けした様子で驚きを隠されませんでした。

結局本年度の税務調査は4社(1社は議論アリ、1社は消費税、2社は是認)
意見聴取は8社で5社申告是認となりました。

1社様は大きな企業様なので元々書面添付が出来ない為
書面添付制度を使うことが出来ませんでしたが
他の企業様は書面添付制度を活用した事による恩恵が十分に有ったと云えます。

如何でしょう?
御社は顧問税理士に書面添付制度を使って貰えていますか?
確認されてみてはいかがでしょうか?

コメント
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