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領空侵犯ロシア爆撃機は、何故トルコ領土に落ちない?

2015-11-26 10:31:53 | 中東
24日午前9時(日本時間の午後4時)ロシア爆撃機(SU-24、2人乗り)が、トルコ領空を侵犯したとのことで、トルコのF16戦闘機の空対空ミサイルで撃墜、フランスのラジオ局「ヨーロッパ1」 のインタビューによれば一人のパイロット(機長)、オレグ・ペシコフ中佐は、パラシュートで降下中に負傷し、地上でイスラム過激主義者らに残虐に殺された…残りの一人の搭乗員(爆撃手)は無事救出されて、後日インタビューに答えています。両方の言い分を精査すれば、トルコ側にも疑問が付きます。

例え領空侵犯したとしても、全く攻撃の意図がない侵犯機に対し、いきなり最初からミサイルで撃墜と言うことは・・・トルコ側の対処は今後大きな問題となるでしょう。(F-16は機関砲搭載)
国際慣習法上の領空侵犯措置基準としては、侵犯機の敵対行為に対しては、警告なしに攻撃が可能と言われています、今回のロシア爆撃機の場合は、例え領空侵犯の事実があったとしても、明らかにパトロールであり、トルコ側は非を認めるべきでしょう。ロシア側が強硬なのはこの辺があるからかも知れません。
国境に厳格なイスラエルでさえ、攻撃の意図のない侵犯機を撃墜する必要はないと明快に答えています。

生存搭乗員(爆撃手)証言では、晴天で飛行中は常に地図で確認してる、いつものコース、侵犯していない、警告は1回もなかったと証言、いきなり後方から尾翼をミサイルで撃たれたと証言、嘘の証言かもしれませんが・・・プーチン大統領は、共同会見でロシア爆撃機(SU-24)の飛行コースは、米国との合意により事前のフライトプラン等で、高度、何処の地域を飛行するか情報を共有していると言っていますし、当然トルコ側は知っているでしょうし、この件についてはトルコ側は触れてほしくないでしょう。

ロシア側の言い分・・・正確で客観的なコントロール・データによれば、ロシア軍機は、対トルコ国境を越えていなかった。この事実は、シリアの対空防衛データによっても確認されている、更に、シリアのフメイミム基地の無線レーダー偵察データによれば、ロシア軍機を攻撃したトルコ空軍機がシリア領空を侵犯した事は明らか、この事実は極めて重大な結果を伴った許すべからざる国際法違反と言っています。

後日、トルコ側発表のロシア爆撃機側への警告無線を公表しましたが世界が100%信用することは難しいでしょう。何故なら、先般のウクライナ上空マレーシア機撃墜事件時の関連無線交信内容等々公表は明確に捏造で、事前作成で初歩的捏造ミスが散見されます。ロシア側は当時の全ての無線を傍受していると言われており、トルコ側発表はどうしても疑問が付きます。

国境付近とは言え、墜落されたロシア爆撃機は間違いなくシリア領内、領空、シリア西部ラタキアにあるヤマディ村に落ちています(写真から見てほぼ垂直に落ちています。)、これは動かしようがない事実でしょう。

ロシア爆撃機は、トルコ領空侵犯後シリア領空に戻ったところをミサイルで撃たれた?
トルコのF-16戦闘機がシリア領空内のロシア爆撃機を領空侵犯してミサイルで攻撃した?
ロシアの爆撃機が侵犯しトルコ領空内でミサイル攻撃を受けた後、火達磨になりながらシリア領土上空に戻り墜落した?
どちらにしてもシリア領内に墜落・・・その内衛星写真でも発表されたら分かりやすいでしょう。

墜落後、シリア領土内で捜索・救出作戦を行っていたロシアのヘリコプター、ミル8が銃撃、損傷を被り、緊急着陸後、ヘリは過激派らによって破壊、救出作戦中海軍歩兵が一人死亡、オンライン・ニュース・サイト「レンタ・ル」によると、アメリカ製対戦車ミサイルBGM-71 TOWによってヘリコプターは破壊されたと言われています。レンタ・ルは、このタイプの兵器は、他の欧米製の兵器と同様、トルコを経由してシリア北部のテロリストに渡っていると話しています。
ロシア側は対抗処置として、今後シリアにあるロシア軍のフメイミム空軍基地に、最新の移動式地対空ミサイル「S-400」を配備し、シリア領空侵犯等に厳格に対処すると伝えています。

欧米のプログ、資料等々を読むとトルコという国は、NATO加盟後、大きく変わり影響されてると言われています。
ISIS(イスラミック・ステーツ・イン・シリア)の人、物の補給基地とされているのは公然の事実と言われ、ISISのイラク略奪原油はトルコ国内で処理、換金されISIS資金となっていると言われています。一説ではイラクで盗まれた原油は、トルコ大統領の息子Bilal Erdogan氏の会社BZM Ltdが輸送、売却していると言われています。ロシア側は、昨今トルコ等に再三指摘してる事実があります。更にG20では、ISISに対する資金源のを断つよう調査資料を基に再三主要国等に要請していますが、以後不思議と世界は何故か沈黙・・・ISISの資金の流れに関与してるのは40カ国、G20の国の中にも該当国があります。何故、徹底的なISIS根絶を目指さないのか!

息子のBilal Erdogan氏は海運会社を5社ほど保有、欧州の企業を経由してアジア地域の国々に石油輸出をしていると言われています。Bilal Erdogan氏所有の海運会社はレバノンのベイルート、トルコ南部のCeyhan港に自社専用埠頭を保有、日本に寄港するタンカーにも積まれています。エルドアン大統領は国際運航会議で、息子のBilal Erdogansiは違反行為はしておらず、日本の複数の正規に登録されている日本企業と普通の商業取引をしていると述べています。日本がISISの資金源の一端か?

まさか!ロシアのISIS根絶等参加により、本当にISIS根絶がされたら困る?丁度先般ISISの密輸原油輸送タンクローリー数百台をロシア機により破壊された報復?距離を置くようにする為に計画的にロシア爆撃機を撃墜?

素人が考えると、どうもISISを必要としてる人達がいるのでは?
過去オウム真理教が仏教、ヒンズー教をベースにインテリ層の学生などを匠に取り込んだのと同じように、ISISは、世界中から世の中に対しての不平不満にあふれる若者を取り込んで戦力を増やしていると言われています。
素人が考えて最も不思議なのはISISの指示、指令は「全て携帯電話」使用!盗聴され某国で分析されていると言われています。そうなると何か不思議なフランスのテロ?
ISISは必要悪か?

ISISによるロシアの民間機爆破、今回の爆撃機撃墜等々、今後ロシアは単独でもISISの人、物等の殲滅に向け、ピンポイントで徹底的な攻撃を行うでしょう、更にG20で各国に内密に渡したISIS支援国細部調査資料を世界に発表する可能性があります。

何の罪のない人達が、ISISのテロ等によりヨーロッパ、中東等々で悲惨な被害を受けている事実、やはり全世界は一致して、徹底的にテロの首謀者ISISを根絶させることは必要と思います。最も効果があるのはISISの資金源を断つことに尽きると思いますが、何故か世界は沈黙!ロシアのプーチン大統領が資金源を断つよう再三先進国等に要請していますが、何故か沈黙・・・これではISIS問題は解決しないでしょう。



参考文献の一部
http://panarmenian.net/m/eng/news/201206

少し古いですが、ISISとトルコ等に関する、軍事協力、武器、後方支援、財政援助と医療等の詳細な調査をしたのは、コロンビア大学の人権の研究研究所のデイビッドL.フィリップス氏です。米国務省担当上級顧問と外交問題の専門家でもあります。結果は、トルコ政府がISISに関与しているようです。

Researchers confirm Turkey’s links to ISIS
http://panarmenian.net/m/eng/news/201206
“A team of Columbia University researchers from the United States, Europe, and Turkey confirmed last week that the Turkish government has provided to ISIS: military cooperation, weapons, logistical support, financial assistance, and medical services. This detailed investigation was headed by David L. Phillips, Director of the Program on Peace-building and Rights at Columbia University’s Institute for the Study of Human Rights. He had served as Senior Advisor and Foreign Affairs Expert for the U.S. Department of State.

WikiLeaks記事(概訳)
エルドアン大統領がロシア軍機の撃墜を計画したのはロシアが空爆をはじめて間もない10月10日、実際にトルコ軍のF-16戦闘機がロシア軍のSu-24爆撃機を撃墜したのは、その1カ月半後

On 10 Oct--six weeks before Russian jet shootdown, Turkish 'deep throat' tweeted future shootdown is #Erdogan plan


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