極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

I am grateful that I can freely write my daily thoughts

日米の国境の相違

2019-01-14 20:57:54 | 戦後

以下文は自身の体験談を主に記しています。

 

私達の日本は海に囲まれた国で、国境を普段あまり意識することはありませんが、陸続きで国境を接していた場合は全く違ってきます。世界の国数は216カ国(2017年日本外務省資料)で、陸続きの国境を接している国数は150カ国程度です。国境に壁、フェンス等があったり、何も無く道路に検問所等があるだけの国もあるようです。

トランプ大統領の目玉策でもあるアメリカ・メキシコとの国境、壁の整備等・・・一口で言えば、現地を日本人が見たら、海に囲まれた日本に住んでいて良かったと殆どの方が実感すると思います。私自身休日に幾度となく、これらの国境を見る機会がありましたがトランプ大統領の策は正論だと分かります。多くのメディア等々はこれらの策を批判しますが、「不法入国」等々を防止するためのもので、正規の手順での入国、移民はトランプ大統領は歓迎しています。

メディア等々はアメリカの不法移民策を人権無視のような報道をしてきましたが、法治国家であれば当然だと思います。もし日本がアメリカのような状況だったら殆どの日本人は、トランプ大統領のような策を支持するでしょう。

 

最近の国境の壁建設のニュース

昨年の11月27日・ワシントン発時事のニュースですが、予算失効に伴い一部の政府機関が同日から閉鎖された事態を受けて対応策を協議したようですが、合意できないまま休会しました。11月27日に改めて協議する予定で与野党の隔たりは大きく、閉鎖が長期化する可能性もあると言われています。

政府機関閉鎖は、トランプ大統領が不法移民流入防止策として掲げたメキシコ国境への壁建設の予算をめぐり、与野党の対立で12月21日までにつなぎ予算案を可決できなかったためです。野党民主党のシューマー上院院内総務は「政府閉鎖の解除を望むなら、壁(予算)を放棄すべきだ」と述べ、壁建設にこだわるトランプ氏を批判しています。

トランプ大統領は1月8日に不法移民対策に関する国民向け演説を行いました。10日にはメキシコ国境を訪問、公約の国境の壁をめぐる野党との対立で一部政府機関の閉鎖が長期化する中、壁建設に向けた取り組みをアピールするようです。
演説はテレビで視聴されやすい夜9時の時間帯を選びました。トランプ大統領は12月7日のツイッターで「国境の人道問題と国家安全保障上の危機」について話すと説明していました。犯罪者や薬物の流入、人身売買といった「危機」を発言したようです。

トランプ米大統領は1月6日、メキシコ国境での建設を求めている壁について、コンクリート製の壁ではなく鉄製の柵で構わないとする考えを示しています。壁の建設に反対する野党・民主党に対し、代案提示で歩み寄る姿勢を示したものですが民主党が応じるかどうかは不透明だそうです。

国境の壁を巡っては、建設費を予算に計上したいトランプ大統領と、計上を認めない民主党が対立し、米議会は新たな予算案を可決できず、政府機関の一部が閉鎖される事態となっています。トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に、「鉄製の障壁を建てるよう(周囲に)伝えた。鉄製は目立たないが、頑丈だ。(民主党が)コンクリートが嫌いなら鉄にする」と述べています。マルバニー大統領首席補佐官代行は米NBCテレビのインタビューで、鉄製の柵の設置で与野党が合意すれば、民主党は壁の建設に反対する立場を維持できるとの見方を示しています。

 

***1月8日、トランプ米大統領の不法移民問題・全米向けにテレビ演説***

1 国境の安全が危機に瀕死している。

2 制御不能な不法移民によって米国民が傷つけられている。

 と訴えています。政府機関の一部閉鎖につながった公約のメキシコ国境の壁建設について、野党民主党に改めて予算化を要求、国民に支持を呼び掛けています。
演説で、不法移民により犯罪増加、人身売買といった危機が起きていることを強調、壁建設費57億ドル(約6200億円)の予算化を要求しています。材質は、民主党の要求でコンクリート製でなく鋼鉄製とする考えを示しています。
演説は主要テレビが中継、これに対する民主党の反論も放映、同党側は壁建設の予算化を拒否しました。

ペロシ下院議長は反論でトランプ氏は米国民を人質に取り、危機をでっち上げるのをやめ、政府閉鎖を解除すべきだと要求しています。政府機関閉鎖は18日目になりましたが、テレビ演説で両者の溝は大きくなるとも言われています。トランプ大統領が示唆していた非常事態宣言の発令は演説では見送られています。

 

アメリカ・メキシコ国境策も、無法地帯のようになった国境から不法入出国者(一部は麻薬の運び屋とも言われています。)防止で、正規の入国移民は歓迎しています。不法者を入国させないようにすることであり、主権国家として当然でしょう。

少し古いですが、2016年現在のデータで米国税関・国境警備局に拘束、侵入阻止をされた人員は月平均3万人~4万人位のようです。侵入の幇助、手引き費用は3000ドルから1万ドル程度と言われています。米国、メキシコ国境が無法地帯となっているようです。

メディアは何故か報道しませんが、そもそも、何故トランプ大統領が国境の壁作りをしようとしているか・・・麻薬問題、雇用問題等もあると言われています。一部企業は不法入国者を極低賃金で雇うので、真面目な労働者が仕事に就けないと言う現実、米国は不法移民を厳しく取り締まる一方で、不法滞在者を大量に雇用し、その労働力に依存する米国の抱える矛盾も大きいと思います。

現地の一般住民の話では、メキシコは国中が麻薬に汚染されていると言っても過言ではないようです。メキシコ側に再三の麻薬取締りを、要請しても政府中枢が・・・何としても麻薬の流入を少しでも国境に壁を作ることで阻止したい、米国民の強い要望でもあったようで、オバマ大統領は国民のこの要望に真剣に耳を傾けなかったようです。これに本気で対応すると名乗りを上げたのがトランプ大統領と言えます。

就任演説の中にも特に麻薬が蔓延し、若者の犠牲のことが記されています。国境壁問題はメディアの報道とはかなり違います、これが真相のように思います。

国境に興味がある方は、米国旅行(サンジェゴ、エルパソ等々)の際は、米国側から市街地から離れた場所の国境の現実を自身の目で見て下さい。但し、女性の一人国境見学、男性グループであっても夕方以降の見学は厳禁、危険です、正規のメキシコ入国(越境)をしてもメキシコ側から壁を見学しない事!タクシー利用であっても。近くの米国、国境警備事務所等で情報を得た方がいいと思います。

私自身何回も休日にレンタカーで国境を訪れ、越境もましたが、市街地から外れると貧弱なフェンスのため無法地帯の箇所が散見され、国境警備員がいない隙に堂々とフェンスを越え不法入出国しているところを何回も見ることが出来ました、目と目が合っても罪の意識は無いようでした。

メキシコ側は多くの箇所は「超麻薬無法地帯」でどれほどの麻薬が不法入国者によりアメリカに持ち込まれているか計り知れないでしょう。これらの国境のフェンスを見たら、殆どの日本人は間違いなく、本当に日本に生まれて良かったと感じるでしょう。

国境無き国家は理想ですが、現実を見た場合世界は良い国、人達ばかりではないと思います。私達が普段あまり意識することが無い、国境問題に関心を持つことは新たに日本を再認識できるかも知れません。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする