囲碁棋聖戦は井山の3連勝で、一気に決着がつくかと思われたが、山下の踏ん張りで最終局までもつれ、楽しむことが出来た。
第1局の半目勝負が流れを決めたようであるが、内容的には面白いシリーズだった。
井山はNHK杯で17歳の一力に敗れるなど、やや疲れを感じさせる碁が続いていたが、最終局では挑戦者より先に入室するなど、気迫が感じられた。
NHK杯では、若い初出場同士の伊田と一力という予想しない展開になったが、河野、高尾、井山という実力者を破った一力を伊田が一蹴した。
伊田は、NHK杯3連覇中の結城を破り、昨年の本因坊戦挑戦がフロックでないことを証明した。
準決勝では二人とも実力者を圧倒し、若い力が台頭していることを印象付けた。
今年の囲碁界は面白くなりそうだ。