リラクシン / マイルス・デヴィス : マイルス・デヴィス五重奏団
巨人軍が内紛で揺れている。
読売の渡辺会長の独裁ぶりは有名であり、良くも悪くも、プロ野球界における存在感は大きい。
今シーズンの開始に際し、自球団の都合だけで、開幕を強行しようとしたのは、巨人の清武代表であり、彼も、そのたぐいの一人であろう。
一球団内のコーチ人事位で、巨人でなければ、こんなに騒がれないだろう。
それにしても、プロ野球界にとって、重要なイベントである日本シリーズを前にしたゴタゴタはいただけない。
根底は、今シーズンの巨人の成績に対する評価のような気がする。
あれだけの選手を抱え、金をつぎ込んだ補強をして、この成績では、実質オーナーもファンも納得していない。当然のことながら、他球団同様、責任問題に発展してもおかしくない筈で、GM、監督、コーチ、誰かが、責任を取らねばならないだろう。
清武には、子飼いの選手を育て、FAでも補強、ドラフトでは、長野、沢村を獲得して、チーム作りを進めてきたという自負心があるだろう。
原にしてみれば、フロントが、思うような補強をしてくれないと云う不満があるだろう。
渡辺は、常勝、巨人軍が、2年連続、優勝を逃し、しかも、やっと3位では大いに不満だろう。クライマックス・シリーズにわずかな希望を持っていた渡辺が、その結果を見て、その考えを変えてもおかしくない。
清武は、そのあたりを、見誤ったのではないか。
巨人の内紛はどうでも良い。これを機会に、逆指名のように、巨人だけ良ければよいという考えを改めて、球界全体の発展を考えることになれば、進歩である。
選考委員は、3対2だったそうだが、沢村賞に楽天の田中が選ばれた。田中の受賞は妥当と思うが、ダルビッシュと二人同時受賞でも良かったのではないか。来年、ダルビッシュの成績を下廻った場合の対応が難しい。
選考項目に、フォークでなく、速球で三振を取れることを加えて欲しい。
今日のレコードは、モダン・ジャズの巨人、マイルス・デヴィスである。
1955年に結成された、このコンボが録音したレコードに、「マイルス」、「クッキン」、「リラクシン」、「ワーキン」、「スティーミン」があり、その中の一枚である。