ドラムス : ジーン・クルーパ
オリンパスの問題は実に忌々しきことだ。
内視鏡では、世界一の技術力をもち、医療分野で、社会に貢献している企業だが、一部の無能で無責任な役員により、上場廃止の危機にさらされている。
大王製紙の様な同族企業でなく、ごく普通の企業だけに、他にも、同じような上場企業があるのではないかと気になる。
バブル後の損失処理は、多くの企業が悩んだ問題だが、よくもまあ今まで先送りとは、あきれるばかりだ。もし、外国人社長が就任しなかったら、隠し続けるつもりだったのだろうか。
月1回の会議に出席するだけの社外取締役、監査役では、防ぎようがないのが実体であろうが、逆に彼らの存在が、株主に対する不正隠しのカーテンになっているともいえる。
これから、犯罪(あえて、こう云おう)の実態が明らかになるだろうが、プロが絡んだ確信犯のようだ。関係者は、堀江より重い厳罰に処せられるべきであろう。
上場廃止になれば、株券は紙クズだが、ハゲタカ・ファンドが狙っているようだ。
株価700円として、時価総額が約2000億円というから、買収しようと思えば、簡単な金額だ。
高い技術力を持つ企業だけに、優良部門だけでも、甦えって欲しい。
欧州では、イタリア、スペイン国債の金利が上昇し、国債の価格が下がっている。日本国債の金利は、現在スズメの涙程であるが、金利が上昇すれば、一気に財政負担が増えることになり、ヴィシャス・サークルに突入する危険性がある。
最近の世界経済の状況を見ていると、金融資本主義の欠陥が支えられなくなりつつあるように思う。
大変だ、大変だと云いながら、日本はまだ、のんびりしている。
今日のレコードは、ブログの内容とは、全く関係がない。ただ、ジーン・クルーパの豪快なドラムが嫌な気分を吹き飛ばしてくれるであろう。
ジーン・クルーパの日本盤は意外に少なく、これは輸入盤である。
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