想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

キャノンボール・ミーツ・ウイントン・ケリー (RIVERSIDE RLP-9388)

2011-02-05 11:29:19 | 音楽

キャノンボール・アダレイ五重奏団。 アルトサックス:キャノンボール・アダレイ、 ピアノ:ウイントン・ケリー

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インフルエンザに罹らないよう、1月は外出を極力避けていたが、気まぐれで、サイモン・グレイ作「サイモン・ヘンチの予期せぬ一日」という演劇を見に出かけた。主演の辰巳琢朗は大学の後輩でもあるようだ。

チケットを購入するのは、音楽関係が多く、演劇はあまり見に行かない。昨年も、松本幸四郎主演の「カエサル」、若尾文子主演の「華々しき一族」等、3回ほどである。

そういえば、若い頃は、年に100回以上出かけた映画も、最近はあまり見に行かなくなった。残念ながら、昔ほど、感激する映画に巡り会えない。

主演の辰巳は、休憩なしの2時間の公演中、最初から最後まで出ずっぱりで、セリフを覚えるのは大変だったろう。終演後、出演者とのアフター・トークがあり、結構楽しませてもらった。演劇は、日生劇場のように大きくなく、舞台との距離が近いこの位の小劇場が良い。

この舞台の背景は、1975年のイギリスで、1975年と云えば、イギリスでは、サッチャーが登場し、ベトナム戦争が終結した年である。

偽善、差別、浮気、同性愛等、テレビではカットされるであろうやり取りは、芝居ならではのものであり、今年は、少し演劇を見ようかと思うようになった。

このアルバムは、1961年に吹き込まれたもので、学生時代には、ジャズ喫茶で聴いた。キャノンボールのレギュラー・クインテットにピアノの名手ウイントン・ケリーがゲスト出演したもので、興味深いセッションである。

そのキャノンボール・アダレイも1975年に死去した。

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NORMAN GRANZ 「Jazz At The Philharmonic-1950s」 (Ver

2011-02-01 15:31:49 | 音楽

‘50年代のJATP

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今日は2月1日。つい先日、正月と思ったらもう2月だ。昔から、1月は行く、2月は逃げる、3月は去るといわれ、すぐに過ぎてゆくものとされている。節分、立春が過ぎると、もうすぐ春だ。あっという間に、梅が咲き始めるのだろう。

「春よ、来い。早く、来い。歩き始めたミイちゃんが・・・」

しかし、受験生にとっての春は、合格通知を受け取った時であろう。

私も、国立二期校を振って、一浪して、第一志望の合格通知を受けた時は、喜びよりも、ホッとした気持ちのほうが強かったのを思い出す。兄妹3人の学費を考えると、二浪するわけにはゆかなかった。

受験勉強から解放されて、これから本当の勉強ができるぞという気持ちが強かった。

さて、2月の初めに取り上げるのは、これにしよう。

J.A.T.P.コンサートは1944年7月、従来、クラッシック音楽だけに開放されていたロスアンジェルスのフィルハーモニック・オーディトリアムを借り切ってジャム・セッション形式のコンサートを開き、大成功をおさめたが、1938年のベニー・グッドマンのカーネギー・ホール・コンサートに匹敵する歴史的コンサートといえるであろう。

50年代のJATPコンサートは、40年代のジャム・セッション形式から、特定楽器の競演に焦点を合わせたバトル・セッションを加えた多彩なステージ展開となった。

ロイ・エルドリッジ、デイジー・ガレスビー、バディ・デフランコ、ベニー・カーター、レスター・ヤング、ライオネル・ハンプトン、オスカー・ピーターソン、ハーブ・エリス、レイ・ブラウン、ジーン・クルーパ、等々。

これだけの豪華メンバーを集めたコンサートはもはや期待できないであろう。

ノーマン・グランツの名を歴史に残す快挙である。

「J.A.T.P.イン・トーキョー」(MV 906163)は、1953年に、東京の日劇で開催された歴史的公演のライブ録音である。これも欲しかったが、経済的理由で見送ったことを後悔している。

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