想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

Thelonious himself (fontana SFON―10015)

2011-02-15 15:49:05 | 音楽

ピアノ・ソロ :セロニアス・モンク

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今朝起きて外を見ると、すっかり雪化粧であった。都会は雪に慣れていないので、少し雪が降ると、ドタバタである。

今年は昭和38年の豪雪以来の大雪で、裏日本の人たちはさぞ大変だろう。

この年の2月下旬に、ゼミの4回生の送別旅行で北陸を訪れた時、すっかり雪に覆われ、まだ2階から出入りしている状態であった。北陸にも早く春が来てほしいものだ。

宮崎の人たちは本当に気の毒だ。口蹄疫、鳥インフルに火山灰。特にこの火山灰と云う奴は厄介だ。大学1回生修了の春休みに、九州一周旅行をし、韓国岳から眺めた新燃岳一帯の景色はすばらしかった。自然現象とはいえ、愚痴の一つも言いたくなるであろう。何もしてあげられないが、頑張ってほしい。

先日、左手のピアニストとして、マスコミでも話題になった舘野泉の演奏を聴く機会があった。

2002年に脳出血で半身不随になりながら、2004年に左手のピアニストとして復帰、現在、演奏活動50周年ツアーを行っているとのこと。

座席が右サイドであったため、手の動きを見ることができなかったが、ラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」は、素人には、とても左手だけで演奏しているとは思えない作品であった。

しかし、技巧もさることながら、3大「アヴェ・マリア」の一つである、カッチーニの「アヴェ・マリア」が素晴らしかった。

昨年末に、サンクトベルグ室内合奏団の「三大アヴェ・マリア」X‘masコンサートで聴いたソプラノより、敬虔な気持ちにさせられた。

ジャズ・ピアニストにも目に障害がありながら、素晴らしいピアニストがいる。

ジョージ・シアリング、レニー・トリスターノ、マーカス・ロバーツ等々。しかし、先ず思い浮かぶのは、ジャズ・ピアノの神様と呼ばれるアート・テイタムであろう。彼のあの天才的なテクニックを聴いたら、誰も盲目とは思わないだろう。

クラシック界の巨匠、トスカニーニやホロビッツが、わざわざ聴きに来て、とても驚いたと伝えられている。

彼のピアノは、超絶技巧だけでなく、実にリラックスさせてくれる。

コレクションを探したら、どうしたことか、彼のソロ・アルバムが見当たらなかった。

彼と対照的なのが、天才と呼ばれるモダン・ジャズのセロニアス・モンクである。

モダン・ジャズの巨匠たちとの共演アルバムは別の機会に取り上げることにして、彼の独特の演奏スタイルを聴くことのできるソロ・アルバムを取り上げた。