想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

歌劇「カルメン」 ハイライト (Victor SRA-2099)

2010-12-15 14:20:34 | 音楽

カラヤン指揮、ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団、

カルメン:プライス、ホセ:コルレリ、ミカエラ:フレーニ

Cimg2552

本格的なオペラを初めて観たのは、昭和44年の大阪万博に来日した「ボリショイ・オペラ」の「ボリス・ゴドノフ」である。

映画「これがシネラマだ」で観た「アイーダ」の凱旋場面の壮大さに魅せられ、数ある「大阪フェスティバル・ホール」の催し物の中から、オペラを選んだ。しかし、結婚して初めて妻を連れてコンサートに出かけたのだが、あまり喜ばず、「スペードの女王」にすれば良かったかなと思ったのを思い出す。

日本には本格的なオペラ劇場がなく、ヨーロッパへ出張した際、ドイツのハノーバーで、「フィガロの結婚」を観た。皆、着飾って出かけ、オペラ劇場は夜の社交場の雰囲気であった。

「カルメン」は何度か観ているが、1989年、国立代々木競技場に巨大なセットを組んで行われた公演が印象に残っている。

しかし、私は、19世紀のヨーロッパの雰囲気が感じられる「メリー・ウイドウ」のようなオペレッタの楽しさには別の魅力を感じる。

Cimg2555


Juliette GURECO (PHILIPS SFX-7001)

2010-12-11 10:57:17 | 音楽

ジュリエット・グレコ・ベスト・アルバム

Cimg2489

シャンソンと云えば、イブ・モンタンと並んでグレコを忘れることはできない。

以前にも書いたが、伊吹武彦の「唄うフランス語」で、初めて学んだのが、グレコの唄う「ロマンス」であった。名曲「枯葉」を作曲したジョセフ・コスマの作曲したシャンソンらしい曲であり、歌詞も発音もフランス語を学ぶには適していた。

残念ながら、1961年に来日した時には、生で聴くことはできなかった。

サン・ジェルマン・デ・プレの女王としてもてはやされ、多くのファンがいた。

このレコードでは、彼女が得意としていた代表作のうち、ポピュラーな曲が選ばれている。

また、歌詞、訳詞に加え、楽譜が挿入されており、いろいろと楽しむことができるアルバムである。


FAMOUS PIANIST PLAYS CH0PIN 

2010-12-07 15:25:47 | インポート

ショパン・ゴールデン・コンサート(10大ピアニストによるショパン名曲集)

Cimg2373

今年は、ショパンの生誕200年記念と云うことで、いろいろな催しが各地で開催された。

ゴールデン・ウイークには、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャパンに多くのピアニストが集まり、素晴らしい演奏を披露してくれた。

このレコードは、コルトー、ホロビッツ、ギーゼキング、ルビンシュタイン他の名手たちの夢の競演集である。

しかも、演奏者だけでなく、選曲も耳慣れた作品がちりばめられており親しみやすい。

クラシックに馴染みのない人でも、ショパンの曲を聴いたことがないという人は少ないであろう。私も、ピアノの先生をしていた叔母のところからレコードを借用してきて、受験勉強のバック・グランド・ミュージックとして、ノクターン等を聴いていた。

幸いに、2000年のショパン・コンクールで1985年のブーニン以来の優勝者となったユンディ・リーの演奏を聴くチャンスに恵まれたが、これらの巨匠たちに劣らぬ見事な演奏であった。

最近は、若い人たちが実によい演奏をするのには感心させられる。


LE FILM FRANCAIS   (SL 3086)

2010-12-04 18:19:13 | インポート

懐かしのフランス映画主題歌集 「舞踏会の手帳」の灰色のワルツ

ジャケットの写真は、ジャン・ギャバン主演の「望郷」

Cimg2170

大学2年の時、京大映画部主催の映画会が西部講堂で催され、「パリの屋根の下」、「舞踏会の手帳」、「外人部隊」ほかの名画が上映された。

「舞踏会の手帳」の主題歌のワルツが耳に残り、もう一度聴きたいと思ったが、ラジオからも流れるわけでなく、やっと、このレコードを探し当て、その中に見出した。

胸を躍らせて入学し、教養課程の宇治分校で出会い、喫茶店(ドルメン?)に誘ったものの、「小さな喫茶店」の歌詞のようにコーヒーを前にうまくしゃべれなかったSさん、グループで合ハイにゆき、そのうちの一人がゴールインした同女の他のメンバーたち、就職し、初任地の延岡で知り合った先生になりたてのタンゴ好きのTさん、大阪本社に転勤したばかりの会社の寮のX‘mas パーティで、「ラストダンスは私と踊って」と云ったKさん、寮の友人と二人で天橋立へドライブし出会った名古屋から来ていた二人組のTさんとMさん、義理でお見合いをし、この女性とならと心が揺れたIさん・・・

舞踏会の手帳のように、もし訪ねてみたら、それぞれどんな人生を送っているのだろう。ふと、そんな事を思うのは、年をとったせいだろうか。