カラヤン指揮、ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団、
カルメン:プライス、ホセ:コルレリ、ミカエラ:フレーニ
本格的なオペラを初めて観たのは、昭和44年の大阪万博に来日した「ボリショイ・オペラ」の「ボリス・ゴドノフ」である。
映画「これがシネラマだ」で観た「アイーダ」の凱旋場面の壮大さに魅せられ、数ある「大阪フェスティバル・ホール」の催し物の中から、オペラを選んだ。しかし、結婚して初めて妻を連れてコンサートに出かけたのだが、あまり喜ばず、「スペードの女王」にすれば良かったかなと思ったのを思い出す。
日本には本格的なオペラ劇場がなく、ヨーロッパへ出張した際、ドイツのハノーバーで、「フィガロの結婚」を観た。皆、着飾って出かけ、オペラ劇場は夜の社交場の雰囲気であった。
「カルメン」は何度か観ているが、1989年、国立代々木競技場に巨大なセットを組んで行われた公演が印象に残っている。
しかし、私は、19世紀のヨーロッパの雰囲気が感じられる「メリー・ウイドウ」のようなオペレッタの楽しさには別の魅力を感じる。