サッチモ ミ-ツ デューク !
日本のプロ野球のオールスター・ゲームが始まったが、華のある選手が少なく、かっての江夏の9連続三振のようなわくわく感はない。セ・パ交流戦があるから、夢の対決でもなく、当然かもしれないが、3試合もやると、夢のゲームでなくなってしまう。
先日、TVで大リーグのオールスター・ゲームを観たが、子供のころは、生放送で観るなど、考えられなかった憧れの試合である。デマジオやマントルと云った当時のような大型のスター選手がおらず、ジーター、リベラ、ゴンザレス、レイエスと云ったスター選手が欠場で、初出場の知らない選手が多く、随分小粒になった感じがする。
夢は、手の届きそうな距離になると、それは、もう、夢ではなくなってしまうのだろう。
初めて、海外出張し、サン・フランシスコの金門橋の前に立った時、歴史のシーンに思いをはせたローマのコロッセウム、イグアスの滝の雄大な自然を目前にした時、本当に此処に自分がいるのかと、夢のような気がしたのを思い出す。
夢の共演が実現したレコードを取り上げてみよう。
以前に、ジャズ雑誌の人気投票で選ばれたによるオールスター・プレーヤーによる演奏、「メトロノーム・オール・スターズ」を紹介したが、このレコードは、デューク・エリントンが、単独で、ルイ・アームストロングのオール・スターズに参加した珍しい、貴重なものである。
1961年の録音で、サッチモがエリントンの作品を演奏したのも、これが初めてである。
個性の強い二人であるが、奇妙に調和しているのが不思議である。
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