理研が記者会見を開き、再調査不要と懲戒委員会の設置を発表した。
内容は報道からしかわからないが、何故、再調査を嫌い、そんなに急いで結論を出したのかはすっきりしない。
米国の「サイエンス誌」から、指摘を受けていたとのことだが、そのまま、「ネイチャー誌」に出すなど、一人だけの責任だろうか。
辞任した調査委員会の前委員長の論文にも、同じようなデータの切り貼りがあったそうだが、それとどう異なるのだろう。
いずれにせよ、いろいろと波及することを恐れて、トカゲのしっぽ切りを急いだとの感が強い。
懲戒委員会が共同研究者や上司にどのような処置をとるのか興味深い。
検察が再審を嫌う姿をいろいろ見てきているが、理研の調査委のメンバーの記者会見を見ていると、研究者というより官僚といった印象を受ける。
私の会社時代にも、優秀な研究者が、研究所長には不適任であったり、工場長として優秀だった男が、事業部長になると全くだめだったケースを目のあたりにしているが、調査委員を務める理事たちの最近の研究成果はどうなのだろう。
優秀な研究者が優秀な研究管理者とは限らない。
いずれにせよ、今回の問題は、専門という名のもとに隠れている問題の一端を表面化したといえる。
彼女が立ち直るのは大変だろうと思うが、チャンスがあれば、米国へ渡り、研究成果を上げる道を選ぶのが良いだろう。
もし、STAP細胞が発見されたら、理研の面々はどんな顔をするのだろうか。
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