テナー・サックス : ソニー・ロリンズ
今年は、法然上人の800回忌、親鸞聖人の750回忌だそうだ。大学時代、銀閣寺のそばに下宿していたので、夕刻に、ぶらぶらと哲学の道を散歩し、良く法然院に立ち寄った。今は、観光客で溢れているようであるが、当時は、静かなものであった。
大学時代、4年間も京都で過ごしながら、夏休みになると、早々に、暑い下宿(今のように冷房などない)から逃げ出していたので、祇園祭を観たことがなく、4回生の最後の夏に帰省を延期して出かけたが、後で、本当は、山鉾の巡業だけでなく、宵山に町屋の屏風等を見て歩くのが良いのだと聞かされた。大文字焼きも、下宿の裏山が、左大文字なのだが、さすがに、8月のお盆にわざわざ上京する気にもならず、いまだに観たことがない。
昨夜、NHKの宵山の中継を見て、折角、京都で生活しながら、お寺巡りはしたものの、歴史を創ってきた庶民の生活の伝統に触れる機会が少なかったなと後悔している。
卒業に際して、京都で生活しながら、京懐石なるものを食べたことがなく、あまりお金はないがと、京料理の料亭へ交渉に云ったところ、快く引き受けてくれ、ゼミの仲間で食べに行った。名前を思い出せないが、今も残っているのだろうか。
観光客が多く、ついつい、足が遠のいてしまうのだが、今年の夏は、祇園祭にふさわしい暑さだ。今、丁度、山鉾の巡行が行われている時間だが、あのコンチキチンと云う音色が聞こえてくるようだ。
「真夏の夜のジャズ」と云う記録映画があったが、ジャズ・フェスティバルは、暑い夏にふさわしい。
このレコードは、1950年代、ソニー・ロリンズが、マイルス・デイビス、マックス・ローチ、ケニー・クラーク等のメンバーと、四重奏、五重奏で演奏した名演を集めたものである。
彼は、いろいろな実験的な事を行なっているが、この頃の演奏が一番良いと思う。
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