マンションの杭打ちで、データの流用、偽装が問題になっているが、これまで、性善説に立っているので、データを偽装されたら、見抜けないといわれてきた。
ところが、釧路市でチェックしたら、データの偽装が見つかったという。
旭化成建材が通知してから、わずかな期間で発見できているのは驚きだ。
1次下請けの日立ハイテクノロジーは、マージンだけ抜いて、何のチェックもしていなかったことになる。全然表に出てこないのはどういうことか。
監督官庁も、この業界でのデータの転用は日常的といわれている中で、見過ごして来た責任がないとはいえない。
もし業界のこのような常態を知らなかったとすれば、余程の間抜けか、知らぬ顔をしていたとしか言いようが無い。
以前にこんな話を聞いたことを思い出した。
バブル期であったが、不具合が出て元請に相談すると、「工期が遅れるのは困る。何か方法を考えろ。」といわれたという。
偽装の直接の指示ではないが、うまくごまかさないと、次の仕事がもらえないという。
幸い死者が出た問題ではないので、この際、業界の構造問題と認識して、徹底的にウミを出すべきであろう。
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