JUNE CHRISTY : PETE RUGORO & HISORCHERTRA
コンサートに出かけるときは、いつも都内へ出るのだが、幸いにも、地元のホールで良い催し物があった。
一つは、今月下旬に、都内で公演予定の公開ゲネプロで、水谷龍二作・演出の「子供騙し」という演劇である。3月の大震災で被害にあった三陸の田舎の床屋で起こる騙し合いを、3人の俳優が演じている。2002年~05年にかけて、全国各地で上演され、その時は先年亡くなった緒方拳が演じていた役を高橋長英が演じた。東京では、とても無理な話だが、地方の小さなホールのおかげで、最前列の真ん中で楽しませてもらった。こんなチケット代では、申し訳ない気がした。
もうひとつは、N響のメンバーによる、「カジュアル・クラシック」のチャリティ・コンサートである。
第一、第二ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、オーボエ、ピアノの六重奏団で、普段、クラシックのコンサートに出かけない人たちも充分に楽しめるポピュラーな曲ばかりが揃えられていた。出演者が交代で曲の説明をし、プロのトークのように上手くはないが、これも御愛嬌で、演奏者も気分が良かったのか、2曲のアンコールに応え、大いに盛り上がった。義捐金は、このクラスのコンサートのチケット代と思えば、得をした気分であった。
このような活動は、是非、幅広く、継続的に行って欲しいものだ。
アメリカでも、名門オーケストラが倒産の危機にあるとのニュースが流れていたが、地道な活動が、ファン層を広げることになるであろう。
地味ではあるが、アニタ・オディ、クリス・コナーと並んで、1950年代、スタン・ケントン楽団で活躍した白人の女性ジャズ歌手の代表に、ジューン・クリスティがいる。
彼女の代表レコードは、ジャズ・ボーカルの名盤として、必ずと言っていいほど、紹介される1953~55年に録音されたこのレコードである。スタン・ケントン楽団を退団し、ソロ活動を始めた時のもので、クールな洗練された歌唱である。
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