Ｎ響、新指揮者に就任したファビオ・ルイージの定期公演が始まった。
サバリッシュの流れをくむドイツ音楽を得意とする指揮者である。
最近は少なくなったベートーベン、ブラームスのプログラムが組まれた。
ベートーベンのヴァイオリン協奏曲、ニ長調は好きな曲でこれまでにいろいろな演奏家のものを聴いてきた。
初めて聴いたのは、高校生の時で、叔母のところから借りてきたレコードで何度も聴いた。
確か５枚組の箱入りのＳＰ版で、トスカニーニ指揮、ＮＢＣ交響楽団でヴァイオリンはハイフェッツであった。
第１楽章だけで５面もあり、未完成交響曲と同じくらいの長さで、レコードの交換が大変だったのを覚えている。
カデンツアは、やはりこれが一番なのだろう。