一度本格的な京劇を見たいと思いながら、チャンスを逸していたが、今年は上手くチケットを入手できた。
内容が、「項羽と劉邦 覇王別記」であるから、馴染みも深い。
今回の公演は、湖北省京劇院であるが、最高峰の京劇院の一つであることしか知らない。
以前に、面変換の早業に驚かされたことがあるが、「これが京劇だ」というものを観ることが出来た。
観ていて感じたことは、外国人が日本の歌舞伎を観るのと似ているのだろうということである。
見得を切るあたりは、歌舞伎との共通点が感じられ、面をつけての所作は能にも通ずるようである。
また、オペラ的要素も含まれ、立ち回りは、レベルが高く、エンターテインメントとしても楽しめる内容になっていた。
何度か観れば、もっと面白さが判るのだろう。