ゴタゴタも一段落し、大相撲の稽古総見が行われた。
鶴竜の回復に比べ、稀勢の里は相変わらずの不安一杯の内容だったようだ。
それに対する、横審の甘いコメントに驚いた。
横綱審議委員会が、白鵬の、「かちあげ」「張り差し」を多用することに、横綱らしくないとクレームをつけた。
しかし、使ってはいけないのであれば「禁じ手」にすべきであろう。
もし、立会いで、「変化してはいけない」とすると、小兵の宇良などは、やって行けないだろうし、面白みもなくなり、体の大きい外国人力士ばかりになるだろう。
稽古総見で白鵬が、七番中の一番で、あえて「張り差し」を見せたそうだが、組み手の一つであることをアピールしたのではないか。
勝負が決まった後の不要な「ダメ押し」は、いただけないが・・・
プロ野球の村山と長嶋の対戦で、ツー・スリーから、村山がフォーク・ボールを投げて、三振を取ったといって、非難するだろうか。
速球投手が30歳を過ぎて、変化球を投げる技巧派投手になることは当然で、勝ち星を得る為にルールの中で工夫するのは当然である。
むしろ、相手力士が、立会いの工夫をする努力をするよう、ハッパをかけるべきだろう。
最近、白鵬たたきが横行しているようなので、あえて、反論を提示してみた。