「題名のない音楽会」については、このブログでも何度か取り上げたことがあるが、先日、50周年の記念番組の公開録画があった。
第1回は、1964年で、私が社会人になった年である。
当時、クラシックの音楽番組は少なく、時々見ていたが、公開録画に足を運ぶようになったのは、東京本社に転勤になってからであるから、1970年代の後半であるが、それでも30年以上になる。
当初は、渋谷公会堂が主会場で、往復ハガキでの入場券を持って、仕事が終わると駆け付けるのだが、いつも開演ぎりぎりで、空席を見つけるのが大変だった。
しかし、荷物を置いて席取をする不届きな連中がいるので、TVで放送を見ると、前方に空席があることが多かった。
1枚で3人まで入場できるので、入場数が読みにくく、人気のあるゲストだと、遅れて行くと、定員オーバーで入場できないこともあった。
現在は、事前に指定席券と交換するので、前方の席が空くようなことはないようだ。
黛敏郎、羽田健太郎、佐渡裕とそれぞれ個性のある司会者のもとでユニークな番組が企画されているが、異分野のコラボレーションは特徴の一つであり、思いがけない発見をすることがある。
ハネケンの独特のキャラクターとこの番組は切り離せない。本当に惜しい人を失ったと思う。
この番組を見て、音楽が好きになった者も多数いるようで、少なくとも、私の生存中は、続いてほしいものだ。