集団的自衛権の憲法解釈変更について首相に答申した。
重要な会議であるにもかかわらず、最後の会合では、ほとんど議論がなかったとのことである。
おまけに、秘密保持との理由で、議論の前に資料が回収されたとの報道記事があった。
「有識者懇談会」との名で、一応名前の通ったメンバーが並べられているが、結論ありきで選ばれたメンバーで、ほとんど意味がないし、議論の内容も開示されていない。
こんな会議で、抗議して席を立つメンバーが一人もいないのは残念である。
彼らは、帝国ホテルのディナーを食べに来ただけなのか?
いろいろなケースで、「有識者懇談会」なるものが設置されるが、有識者の資格とは、一体何なのだろう。
原発事故の時の専門家もそうだが、これでは、専門家とか有識者に対する信頼がなくなることになる。
そもそも、これまで積み重ねられてきたものを、一内閣の都合で、憲法解釈を簡単に変えられたのではたまらない。
安倍が、自分自身で説明していたが、いくら歯止めをかけるといっても、こんな人間の云う事はとても信用できないというのが実感であろう。
現在のところ、公明党が慎重姿勢を示しているのが救いであるが、それにしても、野党のなんと影の薄いことよ。