卒業50周年同窓会が開催され、久しぶりに、大学を訪れ、時計台を眺めた。
東京地区の同窓生とは会う機会があるが、年も年なので、西日本のメンバーとは、これが最後の機会になるかもしれないと思い出かけた。
同窓会の開会前に、下宿していた家を訪ねたら、当時のまま残っていた。
良く散歩した哲学の道をめぐり、毎日通学した道を歩いて大学へ向かった。
息抜きに行ったジャズ喫茶はなく、当然のことながら様変わりであった。
定員200名が入学したが、すでに33名が逝去し、それでも111名が出席、盛況であった。
昼の同窓会は、ゼミのメンバーでテーブルを囲んだが、2名の物故者以外、欠席は1名だけで、中には、50年ぶりの者もいて、当時の話に花が咲いた。
夜の部は、教養のクラスに分かれ、それぞれの宿泊場所へ向かったが、修学旅行シーズンでもあり、幹事は大変だったようだ。
我々のクラスは、翌日、宇治キャンパスと黄檗山を訪れた。
我々は、宇治分校の最後の卒業生である。
当時の建物が、少しばかり残っていたが、面影はなく、あまり思い出も浮かんでこなかった。
同窓会長が同期生であり、来賓の学部長の教授があまりに若く、逆に自分たちの年を意識せざるを得なかった。
次の同窓会は、何年後になるだろう。その時、何名が元気で集まるだろうか。