お笑い芸人の河本とかいう輩の母親が生活保護費を長年にわたり不正受給していたとして話題になっている。
生活保護の問題点については、以前に、このブログでも書いたことがあるが、日本全体の財政難の折、その受給実態は相当いい加減なようである。
日本では、脱税に対して、罪悪感に乏しく、いろいろな受給についても、もらえるものはもらわないと損だといった風潮がある。
昨年の大震災の後、高速道路の無料券を、被害を受けていない者がもらったというのがそのよい例である。
河本は、記者会見で、「認識が甘かった。」とは言っているが、悪いことをしたとは思っていないようだ。
最近は、奨学金を受給した学生が、なかなか返済しないと云う。私も、育英資金のお世話になったが、最優先で、繰り上げ返済したものだが。
河本の場合、一時は確かに苦しかったようだが、一部では、現在、5000万円を超える年収とも言われている。
「あの時はお世話になりました。お蔭さまで、充分に生活できるようになりました。過去に頂いた分をお返ししますので、もっと困っている人たちにお役立てください。」と云うのが、人の道ではなかろうか。
フジテレビは、番組に変更はないとのことであるが、お笑い主体のチャンネルだけに、この程度の認識なのだろう。
今回の問題は、多分、氷山の一角であろう。
法律や運用では、不正受給を完全に把握することは難しい。しかし、現在、年間3兆円の生活保護費は、2025年には、5兆円を超すと予想されている。
このまま放置しておくことはできない。国民総背番号制については、いろいろと異論もあるが、早急に実施すべく検討する必要がある。