鼓童の公演に出かけた。これまで2度ほど行っているが、坂東玉三郎が芸術監督に就任し、その第1作ということなので、観てみたいとは思ったが、他の公演とのバランスで見送ることにしていた。
ところが、S席の半額チケットの案内があり、予定を変更して出かけた。
S席とはいえ、3階席で、通常、この辺りの席を購入することはないのだが、特に前方の席である必要もなく、充分に堪能することができた。
以前に観た、どちらかと云うと、激しさが前面に出た演奏に比べ、玉三郎の演出により、より洗練されたものになっていた。
玉三郎作曲の「カデン」に始まり、第2部の、「鬼太鼓」、「月待ち」、「大太鼓」、「屋台囃子」と、あっという間の2時間の公演であった。
打楽器は、世界中、どこの国へ行っても、その文化、宗教と一体になった音楽とともに存在するが、鼓童の公演が、世界中の国々で、拍手を持って受け入れられたのは頷ける。
公演前に日比谷公園を訪れた。
三井銀行の本店であった日比谷三井ビルが完全に取り壊されていた。
三信ビル、日比谷映画、みゆき座等、日比谷を代表する建物が次々となくなり、随分、雰囲気も変わり、多少さびしい気もする。
日比谷公園では、ビール祭りが開催され賑わっていたが、バラが見事に咲いていた。