goo blog サービス終了のお知らせ 

「枝の話」

2019-10-01 07:53:32 | 従って、本来の「ブログ」

           「枝の話」

 

 立憲民主党が定期党大会を開いて、枝野代表は次の衆議院選で政

権交代を目指すと宣言して幾つかの指針を発表したが、敢えて枝葉

末節と言わせてもらうが、横暴な自民党政治への批判は全くその通

りだとしても、それではそれに代わる立憲民主党の根幹をなす具体

的な政策はいったい何であるのかが見えて来ない。自民党政権の躓

きを論(あげつら)うだけの「枝の話」ばかりで、自民党政治との根

幹の対立軸が示せていない。たとえば、先の参議院選で思わぬ躍進

を遂げた「れいわ新選組」の公約は、凡そ実現不可能かもしれない

が、安倍政権との対立軸が見えない立憲民主党の政策よりもはるか

に今の政治にウンザリしている「均しからざるを患(うれ)える」人

たちにとって、一時的にしろ支持された。すでに資本主義体制の総

本山であるアメリカでさえも民主社会主義者を公言するバーニー・

サンダース氏がアメリカンドリームを見れなくなった若者たちの支

持を集めている。さらに、国連がレポートする幸福度報告では常に

上位にランキングされるのは北欧の民主社会主義諸国である。忘れ

てはならないのは、それらの国々はいずれも国王が元首の立憲君主

国家であるということだ。つまり、国王を天皇に置き換えれば、天

皇制は民主社会主義と共存できるということになる。すでに世界は

グローバリゼーションによって人口、領土、自然環境が限界に達し

、エントロピー増大の法則に従えば均一化の方へ向かわざるを得な

い。「寡(すくな)きを患い」ても裕(ゆたか)な暮らしは限られた者

だけしか手にすることができない格差社会の下では、当然人々は「

均しからざるを患える」。ところが、自民党による一党支配の下で

は社会格差は拡がるばかりである、にもかかわらず、なぜ立憲民主

党は民主社会主義政策を掲げようとしないのだろう?

                        (つづく)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿