「時間は存在しない」のつづきの続き

2021-05-05 11:45:39 | 「二元論」

      「時間は存在しない」のつづきの続き


 カルロ・ロヴェッリが研究する量子力学の分野は、断わっておき

ますが私はそれについてまったく無知なのですべて本からの引用で

すが、それが扱う最小の時間は「プランク時間」と呼ばれていて、

約10-44 秒、つまり1秒の1億分の一の10億分の一の10億分

の一の10億分の一の10億分の一の時間で、そこではもはや時間

は「量子化され」、「時間が連続的に継続するとは考えられず、不

連続だと考えるしかない。」そして、「言葉を変えれば、時間には

最小幅が存在する。その値に満たないところでは、時間の概念は存

在しない。もっとも基本的な意味での『時』すら存在しないのだ。」

(カルロ・ロヴェッリ著「時間は存在しない」NHK出版)

 では、ハイデガーの「存在と時間」に戻ると、量子力学の分野で

は「存在とは時間である」と言う定義は成り立たないことになる。

                       (つづく)