「あほリズム」
(666)
近代文明社会は「限界」に達しつつある。
近代社会の「限界」とはヒューマ二ズムの「限界」にほかならない。
たとえば、コロナ禍では社会的弱者は置き去りにされる。
だとすれば、我々は命の「限界」を覚悟して生きなければならない。
限界に達した社会はこう言う、
「残念ながら君の生きる権利までも《物理的に》保障できない」
つまり、社会的価値のない者は《社会》淘汰される。
それは、アンチヒューマニズムにほかならない。
ただ、我々には社会を棄てて自然に帰る権利は残されている。
ところで、アンチヒューマニズムとは自然の世界にほかならない。
どうです、死ぬこと込みで自然に帰ろうとは思いませんか?
(667)
われわれから自立心を奪うもの、それは死の恐怖である。