「あほリズム」
(187)
宇宙は存在する。従って、宇宙は有限である。
(188)
ところが、宇宙は光速の三倍以上の速さで膨張している
と言う。有限であればその境界が存在するはずだが、そ
の境界は驚くべき速さで遠ざかっているのだ。この際、
その速さは問題とせずに、それでは、後退する境界の内
部で観察する我々が、膨張する宇宙を有限であると言え
るだろうか?宇宙は無限に向かって膨張しているのだ。
無限に向かって限界を拡張させている存在を、果たして、
我々は有限であると言うことができるだろうか?
(189)
つまり、変化する存在は何れも無限を有している。
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