(童話)万華響の日々

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核燃料運搬船の使用中止はもんじゅ中止につながるのだろうか

2015-12-25 17:14:19 | 千年大災害と脱原発・核廃絶推進の闘い

核燃料運搬船 開栄丸は使用停止の決定に、以下は東京新聞からの記事である、

(2015年12月24日 東京新聞)「核燃料運搬船の使用中止へ 文科省、無駄の指摘受け
文部科学省は24日、使用済み核燃料運搬船「開栄丸」の使用を2017年度にやめると発表した。ほとんど使われた実績がなく、今後も利用するめどが立たないことが理由。中央省庁の事業の無駄を点検する11月の「秋のレビュー」で問題視されたことが決定打となった。
24日に閣議決定した16年度当初予算では、建造費などの分割払いの経費や人件費など、関連費用が15年度当初比51%減の6億円と大幅に削減された。文科省によると、契約が切れる31年度まで使用する場合の経費は169億円。17年度に使用をやめると37億円に抑えることができる。」

この記事に関しては先に次のような記事が載せられていた

(10/29東京新聞)  「開栄丸は、文科省が所管する日本原子力研究開発機構(JAEA)が、同機構の新型転換炉「ふげん」(福井県敦賀市)の使用済み燃料を茨城県東海村の再処理工場に運搬するために建造した。費用は同省がJAEAの運営交付金として負担し、核関連物質の運送会社「原燃輸送」が船の所有者として運航、管理を委託されている。同省は建造、維持費を〇六年から三一年の二十六年間かけて、開栄丸を所有する原燃輸送に分割払いする計画。ふげんは〇三年に運転停止し、廃止が決まった

ーー中略ーー JAEAは〇六、〇七年の計三回、開栄丸で計一五・六トンのふげんの使用済み燃料を東海村の再処理工場に運搬したが、〇七年の新潟県中越沖地震の影響で再処理工場の耐震補強が必要となり、搬入作業ができなくなった。     国内には他にふげんの使用済み燃料を受け入れられる施設がない。開栄丸は〇九年十一月に、関西電力の依頼で大飯(おおい)原発(福井県おおい町)の使用済み燃料を東海村の別の施設に運んだのを最後に、輸送業務を行えなくなった。この時は異常が確認された使用済み核燃料の検査が目的で、例外的なケースだった。JAEAは昨年、この東海村の再処理工場について、将来的に廃止する方向性を出している。

 こうした現状について、文科省の担当者は「ふげんには七十トンの使用済み燃料が残っている。この処理が必要なので開栄丸を廃船にはできない」と強調。JAEAの担当者は、自ら運営する高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県)の運転開始を前提に「もんじゅ用の燃料の原料を運ぶ用途もある」と、開栄丸の必要性を訴えた。もんじゅは機器の点検ミスが相次ぎ、原子力規制委員会が事実上の運転禁止命令を出している河野太郎行革担当相は開栄丸に関し「エネルギー関係予算の無駄」と明言。来月の有識者による国の事業の無駄点検で対象に取り上げる考えを示している。」
(下線太字は本ブログ筆者)

確かに開栄丸の使用中止は国費削減上当然の決定だと思う、これだけ見ればいいことである、だが文科省の言い分はどう展開・解決されたのであろうか気になる、他の方法で、例えば陸上輸送など考えているのだろうか、運搬そのものを中止するとするならばふげんの残っている使用済み核燃料はどう処分するのか、また今回の運搬船使用中止はもんじゅの運転中止決定の先駆けであろうか、いろいろ気になります


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