今日お預かりしたのは初めてとなる SONY, ICF-7600DA で音声出力が全く無いとのお話だった。
このところ満杯状態が続いており、1~2週間程後にお送り頂ける様皆さんにお願いしているがお
願いする前にお送り頂いた様だった。 この種のラジオの修理のご依頼はこちらの ホームページ
http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) にお願い致します。
5月28日 最終動作確認を行った。
今日お預かりしたのは初めてとなる SONY, ICF-7600DA で音声出力が全く無いとのお話だった。
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5月28日 最終動作確認を行った。
今日お預かりしたのは Zenith, T 505 で1953年の物の様だった。 この1953年製の物は手許に在る
Ridersのラジオのマニュアル1~23、ラジオとテレビが纏められた25~27にも網羅されておらず回路
が不明なので1951年頃の H503 の回路を参考にした。 お話ではノイズは出るが全く受信しないとの
ことだった。 この種のラジオの修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新)
にお願い致します。
構成は MT管 5球 (1U4-1R5-1U4-1U5-3V4) で RF Amp.付き。 ループ・アンテナは取り外せる。
本機種の場合低周波段の段間には上の複合ユニットが使われておりここが問題になることが多い様。
ゴーサインを頂いたので通電したところ +B の電圧が低くまたブーンと云うハムしか出なかった。
電源の電解コンデンサに多分容量はこれ位だろうと想われる物を追加した。
低周波は若干動作し始めたが全く受信せず調べた結果周波数変換の真空管 1R5 が断線していた。
若干ハムは出ていたがこの位が精一杯では無いかと想われた。 スピーカーのコーンが一部
破れていたので補修した。
5月14日 セレン整流器をシリコン・ダイオードに交換し、念の為ペーパー・コンデンサも交換した。
若干ハムが気になるが動作して呉れた。 梱包を済ませたがネットで念の為に調べ直した結果類似機
種の回路が見付かり電源回路の定数をその回路に合わせてみたが若干改善されただけだった。
今日の3台目はBraun, Audio300で動作確認をご依頼頂いた。 昨日発送の連絡を頂き伝票番号も
伺っていたが間もなく帰宅時間となって仕舞うので担当の営業所に電話をし、間もなく帰宅して
仕舞うが高価な物なので明日午前中に届けて貰う方が無難と伝えたが30分以内に届けるとのこと
で少し待った。 この種の装置の動作確認、修理、改造のお問い合わせはこちらのホームページ
http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) にお願い致します。
非常にシッカリ梱包されており開梱だけで20分近くを要した。(全く想定外)
5月13日 昨日は帰宅時間を遅らせ一応開梱し輸送中に問題が無かったことを確認した。
先ず電源電圧設定を変えた。
中波と FM のアンテナ端子(プラグ)はドイツでしか手に入らない。
先ずラジオの動作は中波、FM(海外バンド)共良好だった。
ターンテーブルに取り掛かったがモーターは回転していたがターンテーブルは全く回転しなかった。
困ったことにモーターのシャフトと途中に入っているゴム・プーリー間に問題が在りそうだった。
5月14日 ターンテーブルに取り掛かった。最初この部分の前面パネルを外そうとしたが無理だった。
何故シャフトとプーリー間に距離が有るのか原因が分からなかったがアレコレ眺めた結果、多分こ
れが原因では無いかと想える点が見付かった。
ただ設定が拙いと上の画像の様に速度調整機構にぶつかって(擦って)仕舞う。
何とか良好な位置を見付けられた。
実際にレコードを掛け動作を確認したが良好だった。 ただご依頼主の所(大阪)にトラックで運
ばれる時に折角の設定が変動して仕舞う可能性が有りそうだが....
5月15日 何故モーターのシャフトとプーリー間が離れて仕舞い駆動出来無いのか原因が中々分か
らなかった。(この機種及び姉妹機種を加えても同様のモーターは数度しか診て無く、今回の様な
問題は初めての経験となった) 結論から言えば今回のモーターは振動をアイソレートする目的か
上部、下部を合成ゴムで覆い、そのゴムの部分を金具で固定しているが、そのゴムが経年で変形し
て仕舞った様だった。
簡単に発泡プラスチックで少し片方を持ち上げると上手く動作したが、もっと確実にする為に4mm
のビスで固定してみた。
速度調整機構の円盤がマグネットにぶつかって仕舞ったので位置を調整した。
先の4mmのビスでは可成り下に出っ張るので別の方法を試みたが好結果は得られず、下に出っ張
るが元の方法に戻した。
結果安定して動作して呉れたので見た目は余り芳しくは無いがこの方法を採った。 幸いゴム足の
高さよりは低いので平らな所に設置するなら問題は起きない。
5月17日 今日も朝一で連続運転を開始し何度か繰り返してみたが問題無く演奏出来た。
想定した時間を可成り超えて仕舞ったが最後に外部入力用のケーブルを作り終わりとしよう。
今日の2台目は久し振りの 白砂の SF-700 で電源が入らないとのお話だった。 この種のラジオの
修理のご依頼はこちらのホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) にお願い致します。
今回の機種用の AC コードを繋いでみたが何の変化も診られなかった。(この ACコードは希少)
回路図からは電源スイッチが良く分からない。 AC 回路にも電池回路にも在るが? それと選局ツマ
ミの隣に PUSH ON と記されたツマミ在るがこれが良く分からない。(これが電源 SW だった)
音声出力が全く無く調べたところ出力トランスが断線していたのでHammondの物を試みに接続した。
お約束通りセレン整流器は殆ど機能していなかったのでシリコン・ダイオードに換えた。 電池で
も確かめてみたが出力管 3S4-SF をいじるとノイズは出たが受信は全くしなかった。 他に問題が
出そうなのは IFT (x2) だが今日は確認出来ていない。 可成り費用を要する可能性が有る。
5月18日 作業を進める前に断線が考えられる局発用コイル、IFT (x2) の導通を確認した。 次いで
絶縁劣化が想像できるペーパー・コンデンサ(ペーパー・モールド)の交換に取り掛かった。
断線していた出力トランス(上)を下の物に換えようとしたが困ったことに固定の為のバンドは
スピーカーの真下で折り曲げられており、スピーカーは 4箇所鳩目でシッカリ固定されていた。
上の画像の小型出力トランス(カナダ、Hammond製)なら何とか組み込めそうだが出来ればこ
の虎の子のトランスは使いたく無いのだが! 明日実際にケースに納めてみよう。 それともセレン
整流器を外せばスペースが確保出来るかも知れない。
一応 AC100V で動作を確認したが非常に良好だった。
外したペーパー・モールドの絶縁抵抗を測って無いが可成り絶縁は劣化していることが想像出来る。
AC 100V 用の専用電源コードは1本しか持っていない。
5月19日 何とか出力トランスを外せ無い物かとアレコレ考え片方づつを何とか持ち上げてみた。
可成りの時間を要したが何とか外した。
トランスは略同一サイズだったがほんの少し大きいので同様の取り付け方は諦め強力両面テープを
使った。 次いで電池 (006P) を組み込むとどうなるか診て見た。B電池押さえの金属板を外しても
6個を納めるのは難しそうだった。 ならばと AC100Vで動作させてみたがこれ用の専用 ACコード
は入手が略不可能なので勢い高額となって仕舞う。
上の画像の様に PUSH ON スイッチを ON 状態にしなければならないがこの部分が不確実でコツを
要する。 連続運転中に音量が増加したことが有った。 (真空管のピンの接触不良か?)
今日の1台目は久し振りの三菱 6P-125 で動作は不明とのお話だった。 この種のテレビの修理の
ご依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) にお願い致します。
先ずはベンチで AC100V を通電してみた。 一応若干のノイズは出たが全く機能しなかった。
取っ手が異常に変形しているのが気になった(後部に可成りの力が加わった様で嫌な予感がする)
AC 100V では略機能しなかったので DC 12V を加えてみたが内部で怪しい音が発生していた。
見難いがブラウン管内部で紫、或いはオレンジの発光が診られた(ヒーター/フィラメントでは無く)
時々上の様な激しいスパーク(放電)が診られた。 ブラウン管の真空度が可成り低下している。
6P-125, 6P-126 も可成りの数を手掛けたがブラウン管の真空度低下は初めてとなった。 重篤!
5月19日 ブラウン管にクラックが入っていると想われたが実際の状態を診て見た、
想像通りブラウン管のネックの最後部にクラックが入っていた。
見難かったのでホコリを払ってみたがクラックは2箇所入っていた。 (可成りの力が加わった様)
5月20日 ゴーサインを頂いたので分解に取り掛かった。
キャビネットの後部が変形していたので修正した。 次いで取って部分に取り掛かった。
奥が正常な物、しかし激しく変形している。 何とか元々の形に近づけた。
クラックは2か所だけでは無かった。
今回のモデルのキャビネットはジュラルミンの薄板で構成されており後部の変形が他にも影響して
おり組み立てるのに梃子摺った。 上手く動作してくれ連続運転に取り掛かった。
若干センターがズレているが実用上は問題無いと判断した。
ビデオ・コンバーターの出力をロッドアンテナに軽く結合させた。
こちらで製作しているビデオ・コンバーター (2CH Out)
今日の1台目は先日お送り頂いた際左側のノブ(内側)が壊れて届き、その際のダンボール箱にも
ハッキリ衝撃が加わった形跡がみられたが運んで来たY運輸さんは輸送中に起きた問題では無いと
言い張っている様だったがその後どうなったのかは伺って無い。何れにせよ今回はツマミを外しお
送り頂いた。 この種の物の修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新)
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早速動作を診させて頂いたが音声出力は全く無かった。 通電しながら回路を追ってみたが暫くし
て若干動作し出したが音量が非常に少なく実用には程遠い物だった。 しかしこちらが使っている
外部入力アダプタに似た物のケーブルだけが残っていた(使わないので切ったとのお話だった)。
電解コンデンサの容量抜けが想像出来たので全数交換した。 結果音量も十分となったが時間切れ
で画像は明日アップしよう。(一部にはハッキリ電解液液漏れの状態が見られる)
5月11日 昨日ご依頼主に修理が終わった旨と費用をお伝えしたが、今現在は聞こえる状態になった
という認識でよろしいですか? との問い合わせが有った。 世の中色々な方がいらっしゃるものだ!
2台目は先日修理、外部入力アダプタの増設を行ったモデルだが受信しなくなったとのお話で再度お
送り頂いた。 この種のラジオの修理のご依頼はこちらのHP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新)
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通電した際は確かに受信していなかったのだが回路を当たり始めて直ぐに動作し出した。 その後
可成り連続運転を続けてみたが幸か不幸か問題は出なかった。 明日も朝から動作を診てみよう。
(周囲温度が25℃を超えるとノイズが混入するとのお話もあったがこの原因を見付けるのは困難)
5月11日 今朝も朝一で連続試験を開始した。 通電直後ノイズが混入している感じが有ったが直ぐ
に正常になって仕舞いその後良好に機能している。
低周波部は 2SB120-2SB120-2SB180 (x2) で構成されていた。
5月21日 温度上昇に伴いノイズが増加するとのことでトランジスタを交換することになった。
ご依頼主が探して呉れた物が数日前に届いたが古い人間には定形郵便で送れる様な小さな物が
宅配便で送られるのが理解出来ない。 (低周波段で発生していることは先日確認した)
カーラジオに依っては基板とコイル、或いは低周波出力部が別基板になっていてそれらを細い
ビニール線数本で結んでいることが多いがその配線を切って仕舞うと後々面倒なので気を遣う。
万一切れて仕舞った際のことを考え配線は細かく記録しておく必要が有る。
実際の交換に取り掛かった。 大げさに言うと精神を統一する必要が有る!
何とか上手く交換出来一安心。 今回の物には TEN では無く富士通のマークが付されていた。
6月13日 低周波段のトランジスタを交換した結果ノイズは払拭され、感度も上がったと喜んで頂
けたのだがその後全く受信出来なくなって仕舞ったとのことで高周波系のトランジスタを交換する
ことになり、そのトランジスタが届いたので交換に取り掛かった。
使われていた 2SA275-2SA30-2SA31-2SA31 の4石を交換したが可成り神経を使う。
交換後、若干トラッキングと IF のズレが考えられるので調整を行い終わりとした。
今日の3セットめは Blaupunkt, Frankfurt 7台で FM のカバレッジの改造をご依頼頂いた。 こ
の種のカーラジオの修理、改造のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新)
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4台目に取り掛かったが時間切れとなった。 しかし1台の動作が不安定で音声出力が無くなって
仕舞ったが調べた結果音声増幅の IC が原因だった(この IC TAA 435 の問題は可成り多い)。
5月4日 7台の FM の改造を終え低周波出力が出なくなった個体の修理に取り掛かった。テッキリ
IC (TAA 435) の問題だろうと考えていたが、パターン面に黒い塊が出来ていたのでそこを綺麗にし
たのが上の画像。 何故パターンが切られているのか? またどうして動作していたかが不明。
切れていたパターンを繋ぎ既に2時間程連続運転を続けているが問題は全く診られなかった。
5月5日 今朝も朝一で通電し好結果を得た。 何故か 9:40 に集荷を依頼した S急便からは本日の
集荷受け付けは終わったとのメッセージが流れた。 普段からサービスは悪いが困ったものだ。
今日の2台目は名古屋の K さんからの2台目の2号卓上型自動式電話機で受信には特に問題は無い
が発信が不確実とのお話だった。 この種の電話機の修理、改造のご依頼はこちらの ホームページ
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沖電気製で状態は非常に良好だった。 発信だけが不確実と云う物は初めてで上手く直るか?
先ずは回路を追ってみよう。
今日は時間が無く我が家に持ち帰った。
先ず本体と電鈴箱を結んでいる3本の内赤と緑は使われていたが黄色が何処にも接続されて無い。
フックスイッチは筒に格納されており実際の接点は見られなかったが一応切り替えは出来ていた。
回路図では電鈴箱にハイブリッド・コイルも収まっていることになっているがお送り
頂いた物にそれは無く、初期の側音を無視した回路でも一応使えるが気になる。
製造は昭和12年1月、修繕は翌13年9月に為されていた。
今日の1台目は茨城の I さんからお預かりした Philco, Predicta Debutante. J3406 で動作は未確認
とのお話だった。 この種のテレビの修理のご依頼は HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) に
お願い致します。
余談だが依然お求め頂いた姉妹機種は非常に良好に機能しているとのお話だった。
早速通電してみたが水平偏向が機能しておらず、高圧も発生していなかった。
水平出力のプレートキャップが無くなっており可成り手が加えられている様だった。
CRT のヒーターは一応点灯していた。
今日は多くの物が届くので近々取り組ませて頂こう。
5月5日 昨夜回路図を持ち帰り作戦を練った。 シャーシを出そうとしたが1本配線が切れていた。
水平出力のプレートの配線も切れていた。
幸い姉妹機種のサービスマニュアルで切れていた配線は L37(複合素子 N6 の 5番ピンと分かった)
この回路はコントラスト用可変抵抗 R1 (1.5MΩ) に繋がっている。
上下の画像はコントラスト/音量 VR
表に出した VR の配線はこの種の物の修理に慣れて無い方が手を下したものの様だった。
水平出力のプレート回路を半田付けした(出来ればプレート・キャップを使いたいところ)。
切れていたコントラスト回路を繋いだが他の配線が気になった。
接続に問題が出そうな部分の接続をやり直した(下の画像)。
VR を固定している金属板を止めているナットが板を整形して作った物で締め付けるのに苦労した。
この板が奥まった所に在ることに加え、通常のナットなら締め付けにボックス・ドライバーが使え
何の苦労も無いのだがこの構造のナットでは使えず時間を要した。
先ず電源電圧 100Vを印加した。 幸いラスターが出始めた。
電源電圧を117Vにし、水平振幅を最大にして連続運転を開始した。 下は15分後のラスター。
垂直振幅が減少し、また直線性も劣化した。(想定内)
ホコリで文字が読め無いので先ずは基板のクリーニングを行い、垂直偏向に関係したコンデンサ
の交換に取り掛かった。 上が交換前、下が交換後。
垂直振幅、直線性は良好となった、明日は実際に信号を加え画質/音質等を見てみよう。
5月6日 朝一で RF 信号を加えてみた。 一瞬受信し出したと感じたが直ぐに受信出来なくなった。
チューナーの電源ラインと想われる(オレンジの)リードが切れていた。 コントラスト回路もそう
だったが自然に切れた訳では無く故意に切ったとしか思えないのだが何をしようとしたのか?
ついでに切れていたパイロット・ランプを交換した。
一応画像と音声は出たが音声に歪が有りコドラチュア検波を調整した。 ただコントラスト調整が出
来ず、同期も水平/垂直共殆ど取れなかった。 昨日の感じでは良好に機能しそうな気配だったが。
イヤハヤ道のりは未だ可成り遠そうだった!
5月6日 コントラスト調整が出来無いので念の為再度ボリューム部分を取り出してみたが異常無し。
同期分離にはコンデンサは殆ど無関係だが念の為に殆どのペーパー・コンデンサを交換した。
一応デジカメで撮影すれば同期が掛かっている様に見えるが実際は上下、左右に常に動いている。
念の為同期分離を担っている真空管 6AW8A も交換してみたが変化無し。
何とも解せずこの種の物の動作に長けた M さんに診て頂ける様メールを送った。 来週火曜日に
起こし頂けることになったが国産の物と大きく回路は異なり自分には何とも動きが理解出来無い。
5月9日 Mさんに診て頂き上の水平偏向の位相比較用ダイオードの両ダイオードが短絡状態だった
ので整流用のシリコンダイオードに交換し、水平同期は完全なものになった。 ところがパターン
ゼネレータからの信号では水平/垂直同期共良好となったが地デジ・チューナーからの信号では垂直
同期は不完全だった。
5月10日 垂直偏向の時定数を少し変えてみた。 一応垂直同期が取れたことも有ったが不安定
だった。 コントラスト調整が出来ない(感度調整が出来ない)ことに関係している気がする。
しかし米国の一部のテレビの回路は日本製の物とは大きく異なり動きが読めないことが多い!
今回の機種のコントラスト調整回路も正にそれで何とも動作が理解出来無い。
5月11日 コントラスト調整が出来ないのが何とも気になり再度コントラスト調整用VRの回路を
確認してみた。 結果 VR の 2, 3 端子が逆に接続されていた。 念の為周りの抵抗値を調べた。
昨日は垂直同期が取れなかったので R55 (33KΩ) にパラに 33KΩを加えたが今日は (C41) 0.15μF を
0.1μF に換えてみた。
コントラストは調整出来る様になり、また増加したが 水平/垂直の同期が不安定だった?
5月12日 今日も午後 M さんが来て頂けることになったが、先日水平同期は良好になったのだが短
時間でまた水平/垂直共同期が不完全で且つ不安定だったので調べ始めた。 同期が不完全となった
時に内部でジーと云った高圧が放電している様な音が出ていた。 そこを調べて見付かったのが上の
ソリッド抵抗の断裂でここから白い放電が見えた。
上の 390Ω/1W を外そうとしたが崩れて仕舞った。
交換後不安定要素は略払拭されたが垂直同期(下部)に折り返しが診られた。
5月14日 M さんが何とも同期分離の動作が解せないので同一の回路をバラックで作り色々実験した
結果、同期分離のところに使われている複合回路の容量に問題が有るのでは無いかとの見解だった。
この部分は先日抵抗分は問題が無いことを確認したが容量分に付いては未確認。
5月15日 複合回路を一度外し、同じ抵抗/容量を外付けすべく取り掛かった。上の1MΩは先日 M
さんが加えた 6AW8A のグリッドとグランドに加えた物。
時間が掛かったが何とか複合回路を外した。
基板面に抵抗、コンデンサを(今日は昼に MRI 検査が有り)慌てて組み込んだが今改めて見直すと
一部の部品の取付け位置が間違っている様に見える。午後 M さんが来て呉れるので明朝確認しよう。
5月16日 朝一で誤配線を直した。(390pF(水色)の片端が間違った所に接続されていた)
今日は M さんにお手伝い頂き可成りの好結果を得られたが時間切れで画像をアップ出来なかった。
M さんが同期分離回路を改造して呉れた結果、垂直同期が良好となったがそれだけで無く画像の右
に尾を引く問題も解決した。
5月17日 水平出力管のピンの部分の半田付けをやり直した。
シャーシーをキャビネットに納め、通電したところ水平振幅が小さくなっていた(解せない)。
暫く通電し水平振幅の調整をしていたが水平振幅が元の振幅に戻った。
若干左に寄っている様だったのでセンタリング調整を行った。
切れていた左上の時間表示の一桁目も出る様になった。 暫く連続運転を続けてみよう。
5月18日 昨日試験中に水平振幅が短時間小さくなったことが有り気になったので今日は早目に仕
事場に来て連続試験を開始した。 通電直後は垂直同期が不完全だった。
暫く通電していると可成り安定した。
結局4時間連続運転を続けたが実用上は問題無さそうだった。
5月30日 先日十分実用レベルとなったので茨城のご依頼主にお送りした。 その2日後だったか
表示が可笑しいと上の画像と同様の画像をお送り頂き、今日 M さんに診て頂いたが二人共これま
でに経験の無い表示に頭を抱えて仕舞った。 一体左側での折り返しの様な症状は何なのか?
今回のモデルも姉妹機種を含めると可成りの数を手掛けたし、国産のテレビを加えれば数百台と
なるが何とも不可思議な症状だった。 茨城まで陸送されて一体何が起こったのか??
6月3日 クラブメンバーの一人で日本のテレビを永年技術面で支えていらした上田市の F さんに考
えられる原因を伺ってみた。 お話では偏向ヨークの巻き線のレアショート等が考えられるとのお
話で偏向ヨークの型番を調べてみた。 記されていた番号は 76-10508-24 でこれで探してみよう。
海外のオークションで探した結果76-10508-14と云う部品番号の物が出品されていたので早速ご依
頼主にお伝えし注文した。 ただ中古品なので上手く動くかは交換してみなければハッキリしない。
6月21日 米国に発注していた偏向ヨークが届いた。
交換前の状態を撮影しておいた。
この機種始め姉妹機種のブラウン管周りのケースを外すのは何度やっても慣れないが、特に組み立
てる際に難航する。 (周りを囲んでいるバンドの取り付けは何度やっても慣れない)
交換した結果は残念ながら変化は無く(多分)別の問題が在るのだろう。
7月4日 M さんの体調が可成り良くなったので二人で取り組んでみた。 上は現状、下は水平コイル
のセンタータップを外したところ。(水平振幅が減少し、また直線性も大きく変わった。 更に垂直
成分は殆ど診られ無くなった)
水平コイルのセンターと FBT の水平出力のセンター間に入っている R71 (1KΩ) に更に 1kΩ、2KΩ
を加えてみた画像が下。 結果可成り改善され、抵抗は可成り発熱していた。
今日の2台目はBeosound CenturyでCDクランプとガラスドアが開閉せずCDとカセットも演奏出来な
いとのお話だった。この種の物の修理のご依頼はこちらのHP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新)
にお願い致します。
レーザーヘッドは珍しくスイング・アームの物でこの機種では滅多に見ない。
幸い奥の手を使い上手く動き始めてくれた。 明日も引き続き連続運転を続けてみよう。
5月2日 朝から CDクランプ/ガラスドア駆動系の修理に取り掛かったが想定した3倍程を要した。
今日も可成りの時間連続運転を続けたが CD再生動作は幸い良好だった、
今日お預かりしたのは八欧電機の 6LA591 で音声出力が無いとのお話だった。 この種のラジオの
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調べた結果出力トランスの1次側が断線していた。
何時もの部品屋さんの在庫の中には小さな物しか無く、秋葉原の何時もの店のHPで調べてみたが少
し小さく取り付けには少し加工する必要が有りそうだった。 手元に在るテレビを調べた結果秋葉原
で入手出来そうな物と同一寸法だったので若干手を加え取り付けた。(想定以上の時間を要した)
組み込み実際に動作させてみたが可成り良好だった。