テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Blaupunkt, Frankfurt, 7台

2023-05-03 12:01:23 | 

今日の3セットめは Blaupunkt, Frankfurt 7台で FM のカバレッジの改造をご依頼頂いた。 こ
の種のカーラジオの修理、改造のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) 
にお願い致します。

4台目に取り掛かったが時間切れとなった。 しかし1台の動作が不安定で音声出力が無くなって
仕舞ったが調べた結果音声増幅の IC が原因だった(この IC TAA 435 の問題は可成り多い)。

5月4日 7台の FM の改造を終え低周波出力が出なくなった個体の修理に取り掛かった。テッキリ
IC (TAA 435) の問題だろうと考えていたが、パターン面に黒い塊が出来ていたのでそこを綺麗にし
たのが上の画像。 何故パターンが切られているのか? またどうして動作していたかが不明。

切れていたパターンを繋ぎ既に2時間程連続運転を続けているが問題は全く診られなかった。

5月5日 今朝も朝一で通電し好結果を得た。 何故か 9:40 に集荷を依頼した S急便からは本日の
集荷受け付けは終わったとのメッセージが流れた。 普段からサービスは悪いが困ったものだ。

 

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2号卓上型自動式電話機

2023-05-03 11:50:41 | 電話機

 今日の2台目は名古屋の K さんからの2台目の2号卓上型自動式電話機で受信には特に問題は無い
が発信が不確実とのお話だった。 この種の電話機の修理、改造のご依頼はこちらの ホームページ
http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) にお願い致します。

沖電気製で状態は非常に良好だった。 発信だけが不確実と云う物は初めてで上手く直るか?

先ずは回路を追ってみよう。

今日は時間が無く我が家に持ち帰った。

先ず本体と電鈴箱を結んでいる3本の内赤と緑は使われていたが黄色が何処にも接続されて無い。

フックスイッチは筒に格納されており実際の接点は見られなかったが一応切り替えは出来ていた。

回路図では電鈴箱にハイブリッド・コイルも収まっていることになっているがお送り
頂いた物にそれは無く、初期の側音を無視した回路でも一応使えるが気になる。

製造は昭和12年1月、修繕は翌13年9月に為されていた。

 

 

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Philco, Predicta Debutante, J3406

2023-05-03 10:44:12 | テレビ

今日の1台目は茨城の I さんからお預かりした Philco, Predicta Debutante. J3406 で動作は未確認
とのお話だった。  この種のテレビの修理のご依頼は HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) に
お願い致します。

余談だが依然お求め頂いた姉妹機種は非常に良好に機能しているとのお話だった。

早速通電してみたが水平偏向が機能しておらず、高圧も発生していなかった。

水平出力のプレートキャップが無くなっており可成り手が加えられている様だった。

CRT のヒーターは一応点灯していた。

今日は多くの物が届くので近々取り組ませて頂こう。

5月5日 昨夜回路図を持ち帰り作戦を練った。 シャーシを出そうとしたが1本配線が切れていた。

水平出力のプレートの配線も切れていた。

幸い姉妹機種のサービスマニュアルで切れていた配線は L37(複合素子 N6 の 5番ピンと分かった)

この回路はコントラスト用可変抵抗 R1 (1.5MΩ) に繋がっている。

上下の画像はコントラスト/音量 VR 

表に出した VR の配線はこの種の物の修理に慣れて無い方が手を下したものの様だった。

水平出力のプレート回路を半田付けした(出来ればプレート・キャップを使いたいところ)。

切れていたコントラスト回路を繋いだが他の配線が気になった。

接続に問題が出そうな部分の接続をやり直した(下の画像)。

VR を固定している金属板を止めているナットが板を整形して作った物で締め付けるのに苦労した。
この板が奥まった所に在ることに加え、通常のナットなら締め付けにボックス・ドライバーが使え
何の苦労も無いのだがこの構造のナットでは使えず時間を要した。

先ず電源電圧 100Vを印加した。 幸いラスターが出始めた。

電源電圧を117Vにし、水平振幅を最大にして連続運転を開始した。 下は15分後のラスター。

垂直振幅が減少し、また直線性も劣化した。(想定内)

ホコリで文字が読め無いので先ずは基板のクリーニングを行い、垂直偏向に関係したコンデンサ
の交換に取り掛かった。 上が交換前、下が交換後。

垂直振幅、直線性は良好となった、明日は実際に信号を加え画質/音質等を見てみよう。

5月6日 朝一で RF 信号を加えてみた。 一瞬受信し出したと感じたが直ぐに受信出来なくなった。

チューナーの電源ラインと想われる(オレンジの)リードが切れていた。 コントラスト回路もそう
だったが自然に切れた訳では無く故意に切ったとしか思えないのだが何をしようとしたのか?

ついでに切れていたパイロット・ランプを交換した。

一応画像と音声は出たが音声に歪が有りコドラチュア検波を調整した。 ただコントラスト調整が出
来ず、同期も水平/垂直共殆ど取れなかった。 昨日の感じでは良好に機能しそうな気配だったが。

イヤハヤ道のりは未だ可成り遠そうだった!

5月6日 コントラスト調整が出来無いので念の為再度ボリューム部分を取り出してみたが異常無し。

同期分離にはコンデンサは殆ど無関係だが念の為に殆どのペーパー・コンデンサを交換した。

一応デジカメで撮影すれば同期が掛かっている様に見えるが実際は上下、左右に常に動いている。

念の為同期分離を担っている真空管 6AW8A も交換してみたが変化無し。

何とも解せずこの種の物の動作に長けた M さんに診て頂ける様メールを送った。 来週火曜日に
起こし頂けることになったが国産の物と大きく回路は異なり自分には何とも動きが理解出来無い。

5月9日 Mさんに診て頂き上の水平偏向の位相比較用ダイオードの両ダイオードが短絡状態だった
ので整流用のシリコンダイオードに交換し、水平同期は完全なものになった。 ところがパターン
ゼネレータからの信号では水平/垂直同期共良好となったが地デジ・チューナーからの信号では垂直
同期は不完全だった。

5月10日 垂直偏向の時定数を少し変えてみた。 一応垂直同期が取れたことも有ったが不安定
だった。 コントラスト調整が出来ない(感度調整が出来ない)ことに関係している気がする。

しかし米国の一部のテレビの回路は日本製の物とは大きく異なり動きが読めないことが多い!
今回の機種のコントラスト調整回路も正にそれで何とも動作が理解出来無い。

5月11日 コントラスト調整が出来ないのが何とも気になり再度コントラスト調整用VRの回路を
確認してみた。 結果 VR の 2, 3 端子が逆に接続されていた。 念の為周りの抵抗値を調べた。

昨日は垂直同期が取れなかったので R55 (33KΩ) にパラに 33KΩを加えたが今日は (C41) 0.15μF を
0.1μF に換えてみた。

コントラストは調整出来る様になり、また増加したが 水平/垂直の同期が不安定だった?

5月12日 今日も午後 M さんが来て頂けることになったが、先日水平同期は良好になったのだが短
時間でまた水平/垂直共同期が不完全で且つ不安定だったので調べ始めた。 同期が不完全となった
時に内部でジーと云った高圧が放電している様な音が出ていた。 そこを調べて見付かったのが上の
ソリッド抵抗の断裂でここから白い放電が見えた。

上の 390Ω/1W を外そうとしたが崩れて仕舞った。

交換後不安定要素は略払拭されたが垂直同期(下部)に折り返しが診られた。

5月14日 M さんが何とも同期分離の動作が解せないので同一の回路をバラックで作り色々実験した
結果、同期分離のところに使われている複合回路の容量に問題が有るのでは無いかとの見解だった。

この部分は先日抵抗分は問題が無いことを確認したが容量分に付いては未確認。

5月15日 複合回路を一度外し、同じ抵抗/容量を外付けすべく取り掛かった。上の1MΩは先日 M
さんが加えた 6AW8A のグリッドとグランドに加えた物。

時間が掛かったが何とか複合回路を外した。

基板面に抵抗、コンデンサを(今日は昼に MRI 検査が有り)慌てて組み込んだが今改めて見直すと
一部の部品の取付け位置が間違っている様に見える。午後 M さんが来て呉れるので明朝確認しよう。

5月16日 朝一で誤配線を直した。(390pF(水色)の片端が間違った所に接続されていた)

今日は M さんにお手伝い頂き可成りの好結果を得られたが時間切れで画像をアップ出来なかった。

M さんが同期分離回路を改造して呉れた結果、垂直同期が良好となったがそれだけで無く画像の右
に尾を引く問題も解決した。

 

5月17日 水平出力管のピンの部分の半田付けをやり直した。

シャーシーをキャビネットに納め、通電したところ水平振幅が小さくなっていた(解せない)。

暫く通電し水平振幅の調整をしていたが水平振幅が元の振幅に戻った。

若干左に寄っている様だったのでセンタリング調整を行った。

切れていた左上の時間表示の一桁目も出る様になった。 暫く連続運転を続けてみよう。

5月18日 昨日試験中に水平振幅が短時間小さくなったことが有り気になったので今日は早目に仕
事場に来て連続試験を開始した。 通電直後は垂直同期が不完全だった。

暫く通電していると可成り安定した。

結局4時間連続運転を続けたが実用上は問題無さそうだった。

5月30日 先日十分実用レベルとなったので茨城のご依頼主にお送りした。 その2日後だったか
表示が可笑しいと上の画像と同様の画像をお送り頂き、今日 M さんに診て頂いたが二人共これま
でに経験の無い表示に頭を抱えて仕舞った。 一体左側での折り返しの様な症状は何なのか?
今回のモデルも姉妹機種を含めると可成りの数を手掛けたし、国産のテレビを加えれば数百台と
なるが何とも不可思議な症状だった。 茨城まで陸送されて一体何が起こったのか??

6月3日 クラブメンバーの一人で日本のテレビを永年技術面で支えていらした上田市の F さんに考
えられる原因を伺ってみた。 お話では偏向ヨークの巻き線のレアショート等が考えられるとのお
話で偏向ヨークの型番を調べてみた。 記されていた番号は 76-10508-24 でこれで探してみよう。

海外のオークションで探した結果76-10508-14と云う部品番号の物が出品されていたので早速ご依
頼主にお伝えし注文した。  ただ中古品なので上手く動くかは交換してみなければハッキリしない。

6月21日 米国に発注していた偏向ヨークが届いた。

交換前の状態を撮影しておいた。

この機種始め姉妹機種のブラウン管周りのケースを外すのは何度やっても慣れないが、特に組み立
てる際に難航する。 (周りを囲んでいるバンドの取り付けは何度やっても慣れない)

交換した結果は残念ながら変化は無く(多分)別の問題が在るのだろう。

7月4日 M さんの体調が可成り良くなったので二人で取り組んでみた。 上は現状、下は水平コイル
のセンタータップを外したところ。(水平振幅が減少し、また直線性も大きく変わった。 更に垂直
成分は殆ど診られ無くなった)

水平コイルのセンターと FBT の水平出力のセンター間に入っている R71 (1KΩ) に更に 1kΩ、2KΩ
を加えてみた画像が下。 結果可成り改善され、抵抗は可成り発熱していた。

 

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