テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Braun, Audio 300

2023-05-12 16:57:26 | オーディオ

今日の3台目はBraun, Audio300で動作確認をご依頼頂いた。 昨日発送の連絡を頂き伝票番号も
伺っていたが間もなく帰宅時間となって仕舞うので担当の営業所に電話をし、間もなく帰宅して
仕舞うが高価な物なので明日午前中に届けて貰う方が無難と伝えたが30分以内に届けるとのこと
で少し待った。 この種の装置の動作確認、修理、改造のお問い合わせはこちらのホームページ
http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) にお願い致します。

非常にシッカリ梱包されており開梱だけで20分近くを要した。(全く想定外)

5月13日 昨日は帰宅時間を遅らせ一応開梱し輸送中に問題が無かったことを確認した。

先ず電源電圧設定を変えた。

中波と FM のアンテナ端子(プラグ)はドイツでしか手に入らない。

先ずラジオの動作は中波、FM(海外バンド)共良好だった。

ターンテーブルに取り掛かったがモーターは回転していたがターンテーブルは全く回転しなかった。

困ったことにモーターのシャフトと途中に入っているゴム・プーリー間に問題が在りそうだった。

5月14日 ターンテーブルに取り掛かった。最初この部分の前面パネルを外そうとしたが無理だった。

何故シャフトとプーリー間に距離が有るのか原因が分からなかったがアレコレ眺めた結果、多分こ
れが原因では無いかと想える点が見付かった。

ただ設定が拙いと上の画像の様に速度調整機構にぶつかって(擦って)仕舞う。

何とか良好な位置を見付けられた。

実際にレコードを掛け動作を確認したが良好だった。 ただご依頼主の所(大阪)にトラックで運
ばれる時に折角の設定が変動して仕舞う可能性が有りそうだが....

5月15日  何故モーターのシャフトとプーリー間が離れて仕舞い駆動出来無いのか原因が中々分か
らなかった。(この機種及び姉妹機種を加えても同様のモーターは数度しか診て無く、今回の様な
問題は初めての経験となった) 結論から言えば今回のモーターは振動をアイソレートする目的か
上部、下部を合成ゴムで覆い、そのゴムの部分を金具で固定しているが、そのゴムが経年で変形し
て仕舞った様だった。

簡単に発泡プラスチックで少し片方を持ち上げると上手く動作したが、もっと確実にする為に4mm
のビスで固定してみた。

速度調整機構の円盤がマグネットにぶつかって仕舞ったので位置を調整した。

先の4mmのビスでは可成り下に出っ張るので別の方法を試みたが好結果は得られず、下に出っ張
るが元の方法に戻した。

結果安定して動作して呉れたので見た目は余り芳しくは無いがこの方法を採った。 幸いゴム足の
高さよりは低いので平らな所に設置するなら問題は起きない。

5月17日  今日も朝一で連続運転を開始し何度か繰り返してみたが問題無く演奏出来た。 

想定した時間を可成り超えて仕舞ったが最後に外部入力用のケーブルを作り終わりとしよう。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白砂 (Silver) SF-700

2023-05-12 13:18:17 | ラジオ

今日の2台目は久し振りの 白砂の SF-700 で電源が入らないとのお話だった。 この種のラジオの
修理のご依頼はこちらのホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) にお願い致します。

今回の機種用の AC コードを繋いでみたが何の変化も診られなかった。(この ACコードは希少)

回路図からは電源スイッチが良く分からない。 AC 回路にも電池回路にも在るが? それと選局ツマ
ミの隣に  PUSH ON と記されたツマミ在るがこれが良く分からない。(これが電源 SW だった)

音声出力が全く無く調べたところ出力トランスが断線していたのでHammondの物を試みに接続した。

お約束通りセレン整流器は殆ど機能していなかったのでシリコン・ダイオードに換えた。 電池で
も確かめてみたが出力管 3S4-SF をいじるとノイズは出たが受信は全くしなかった。  他に問題が
出そうなのは IFT (x2) だが今日は確認出来ていない。 可成り費用を要する可能性が有る。

5月18日 作業を進める前に断線が考えられる局発用コイル、IFT (x2) の導通を確認した。 次いで
絶縁劣化が想像できるペーパー・コンデンサ(ペーパー・モールド)の交換に取り掛かった。

断線していた出力トランス(上)を下の物に換えようとしたが困ったことに固定の為のバンドは
スピーカーの真下で折り曲げられており、スピーカーは 4箇所鳩目でシッカリ固定されていた。

 上の画像の小型出力トランス(カナダ、Hammond製)なら何とか組み込めそうだが出来ればこ
の虎の子のトランスは使いたく無いのだが!  明日実際にケースに納めてみよう。 それともセレン
整流器を外せばスペースが確保出来るかも知れない。

一応 AC100V で動作を確認したが非常に良好だった。

外したペーパー・モールドの絶縁抵抗を測って無いが可成り絶縁は劣化していることが想像出来る。

AC 100V 用の専用電源コードは1本しか持っていない。

5月19日 何とか出力トランスを外せ無い物かとアレコレ考え片方づつを何とか持ち上げてみた。

可成りの時間を要したが何とか外した。

トランスは略同一サイズだったがほんの少し大きいので同様の取り付け方は諦め強力両面テープを
使った。 次いで電池 (006P) を組み込むとどうなるか診て見た。B電池押さえの金属板を外しても
6個を納めるのは難しそうだった。 ならばと AC100Vで動作させてみたがこれ用の専用 ACコード
は入手が略不可能なので勢い高額となって仕舞う。

上の画像の様に PUSH ON スイッチを ON 状態にしなければならないがこの部分が不確実でコツを
要する。 連続運転中に音量が増加したことが有った。 (真空管のピンの接触不良か?)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三菱 6P-125

2023-05-12 13:15:02 | テレビ

今日の1台目は久し振りの三菱 6P-125 で動作は不明とのお話だった。 この種のテレビの修理の
ご依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) にお願い致します。

先ずはベンチで AC100V を通電してみた。 一応若干のノイズは出たが全く機能しなかった。

取っ手が異常に変形しているのが気になった(後部に可成りの力が加わった様で嫌な予感がする)

AC 100V では略機能しなかったので DC 12V を加えてみたが内部で怪しい音が発生していた。

見難いがブラウン管内部で紫、或いはオレンジの発光が診られた(ヒーター/フィラメントでは無く)

時々上の様な激しいスパーク(放電)が診られた。 ブラウン管の真空度が可成り低下している。
6P-125, 6P-126 も可成りの数を手掛けたがブラウン管の真空度低下は初めてとなった。 重篤!

5月19日 ブラウン管にクラックが入っていると想われたが実際の状態を診て見た、

想像通りブラウン管のネックの最後部にクラックが入っていた。

見難かったのでホコリを払ってみたがクラックは2箇所入っていた。 (可成りの力が加わった様)

5月20日 ゴーサインを頂いたので分解に取り掛かった。

キャビネットの後部が変形していたので修正した。 次いで取って部分に取り掛かった。

奥が正常な物、しかし激しく変形している。 何とか元々の形に近づけた。

クラックは2か所だけでは無かった。

今回のモデルのキャビネットはジュラルミンの薄板で構成されており後部の変形が他にも影響して
おり組み立てるのに梃子摺った。 上手く動作してくれ連続運転に取り掛かった。

若干センターがズレているが実用上は問題無いと判断した。

ビデオ・コンバーターの出力をロッドアンテナに軽く結合させた。

こちらで製作しているビデオ・コンバーター (2CH Out)

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする