今日の2台目は久し振りの 白砂の SF-700 で電源が入らないとのお話だった。 この種のラジオの
修理のご依頼はこちらのホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) にお願い致します。
今回の機種用の AC コードを繋いでみたが何の変化も診られなかった。(この ACコードは希少)
回路図からは電源スイッチが良く分からない。 AC 回路にも電池回路にも在るが? それと選局ツマ
ミの隣に PUSH ON と記されたツマミ在るがこれが良く分からない。(これが電源 SW だった)
音声出力が全く無く調べたところ出力トランスが断線していたのでHammondの物を試みに接続した。
お約束通りセレン整流器は殆ど機能していなかったのでシリコン・ダイオードに換えた。 電池で
も確かめてみたが出力管 3S4-SF をいじるとノイズは出たが受信は全くしなかった。 他に問題が
出そうなのは IFT (x2) だが今日は確認出来ていない。 可成り費用を要する可能性が有る。
5月18日 作業を進める前に断線が考えられる局発用コイル、IFT (x2) の導通を確認した。 次いで
絶縁劣化が想像できるペーパー・コンデンサ(ペーパー・モールド)の交換に取り掛かった。
断線していた出力トランス(上)を下の物に換えようとしたが困ったことに固定の為のバンドは
スピーカーの真下で折り曲げられており、スピーカーは 4箇所鳩目でシッカリ固定されていた。
上の画像の小型出力トランス(カナダ、Hammond製)なら何とか組み込めそうだが出来ればこ
の虎の子のトランスは使いたく無いのだが! 明日実際にケースに納めてみよう。 それともセレン
整流器を外せばスペースが確保出来るかも知れない。
一応 AC100V で動作を確認したが非常に良好だった。
外したペーパー・モールドの絶縁抵抗を測って無いが可成り絶縁は劣化していることが想像出来る。
AC 100V 用の専用電源コードは1本しか持っていない。
5月19日 何とか出力トランスを外せ無い物かとアレコレ考え片方づつを何とか持ち上げてみた。
可成りの時間を要したが何とか外した。
トランスは略同一サイズだったがほんの少し大きいので同様の取り付け方は諦め強力両面テープを
使った。 次いで電池 (006P) を組み込むとどうなるか診て見た。B電池押さえの金属板を外しても
6個を納めるのは難しそうだった。 ならばと AC100Vで動作させてみたがこれ用の専用 ACコード
は入手が略不可能なので勢い高額となって仕舞う。
上の画像の様に PUSH ON スイッチを ON 状態にしなければならないがこの部分が不確実でコツを
要する。 連続運転中に音量が増加したことが有った。 (真空管のピンの接触不良か?)