テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

電通大のコミュニケーション・ミュージアム

2011-04-14 19:51:24 | Weblog

 

今日は南極大陸の演技指導で電信の演技が必要になるので実際に昭和基地で通信を担当され
ていたA氏を電気通信大学のコミュニケーション・ミュージアムにお尋ねした。 ついでと
言っては失礼だが展示品も少し拝見させて頂いた。上はスエーデンから特別に借りたテレフ
ンケン製の水銀蒸気入りの増幅管 (リーベン管) 。下は日露戦争の時に三笠に実際に搭載され
ていた火花送信機の水銀入りアーク接点。*火花送信機で長点を打つ際に擬似長点を作った
との説明を頂いてなるほどこの様な物が無ければ短点のみで終始することを知った
*右に置かれたモーターは新しい物なのでご注意願います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Philco PT-89 (1940)

2011-04-12 17:14:27 | Weblog

 

先週イリノイの知人から 5台のラジオが届いた。 その内の 1台が今回の Philco PT-89, 1940年
製のロクタル (ロックイン・オクタル) 4球のポータブル・ラジオでものの見事に壊れていた。  
郵便局に保険の手続きの為に一度行っていたものが戻って来たので今日は早速レストアに取
り掛かった。この種のラジオの修理に付きましてはこちらの https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ 
からお問い合わせ下さい。

キャビネットは輸送中に破損したと想われるが内部の部品にもアチコチに問題が診られた。出
力トランスの一次側が断線しており真空管 4本の内何とか使えそうだったのは出力段の1LB4 の
みで、検波と低周波増幅の 1LD5 はフィラメントが断線しており、周波数変換の 1LC6 と IF の
1LN5 は gm が略ゼロだった。  我が家で探したところ 1LB4 と 1LN5 は在庫が在ったが 1LC6 は
在庫していた 1LA6 で置き換え、1LD5 は 1LN5 とダイオードで置き換えるしか無いかも知れな
い(米国に発注すれば無論話は別だが)。

4月13日 出力トランスと真空管 4本を交換し、Ge ダイオードを加えた結果良好に動作し出
した。  しかしコンデンサは一つも交換しなかったがイヤハヤ大したものだ!

キャビネットの修復にも取り組んだがこちらは一筋縄では行きそうも無い。

4月15日 何とかキャビネットを修復したが百点満点からは程遠い。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松下 TF-92YA (昭和42年)

2011-04-09 19:10:35 | Weblog

 

今日お預かりしたのは松下の TF-92YA で TF-92Y が昭和 42年 2月発売なのでその少し後では
無いかと想像出来る。 ブラウン管の輝度が気になっていたが幸い高輝度が得られていたの
で近々取り組ませて頂くことにしよう。この種のテレビの修理、改造に付きましてはこちら
の ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

垂直振幅が不足しており映像もまともには出なかったがラスターは問題無く
心配していたブラウン管には問題が無さそうで一安心。

劣化していた部品を交換し、チューナー始めアチコチ調正した結果良好な映像が
得られた。   下の画像に見られるのは走査線とカメラの撮像素子間で発生したモ
アレに依るもので実際にはこれらの縞模様は見えない、

最後にコンバーターを使い DVD の出力を入力して最終調整を済ませた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SONY 5-303 (昭和37年)

2011-04-08 15:21:20 | Weblog

 

今日お預かりしたのは SONY のマイクロテレビの第一世代 5-303 で音声は良好だったが映像は
殆ど出ず、また水平/垂直の同期、及び振幅にも問題が診られた。この種のテレビの修理に付き
ましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

4月9日  劣化していることが想像出来る部品を交換した。  結果高圧出力も電圧が可也上が
った様でアノードキャップ付近でスパークが発生していた。 どうも高圧が必要以上に上が
る一因はアノード電流が少ない(エミッションが減少している)様で高輝度は望めないか
も知れない。 未だ細かい部分は診れてないが少し難航しそうな気配が有る。

4月11日 アチコチに問題が診られ時間を要したが何とか実用レベルに持って行けた。 しか
し予想通りブラウン管のエミッションは低下しており画像には輝度の非直線性が見られた。

4月12日 改めて破損していた部品を確かめてみたが珍しく水平出力のトランジスタ 2SC41
短絡、映像増幅 2SC15 短絡+B、C脚の腐食?に依る断線、中圧整流 1S125 オープンと云った
普段余り診られない壊れ方をしていた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Seeburg 1930's (続)

2011-04-08 15:17:44 | Weblog

 

4月8日 (1h27m)  先日仕事場で修復したピクアップを実機に組み込んだ。

サファイア針部分が強く盤面に (放り出される様に) ぶつかると短命のことが予想されたが想
っていたよりはソフトランディングだった。 また下から 1, 2 枚目は構造から演奏不可能であ
ったがそれ以外は予想外に上手く演奏出来た。ただ使われていたモーターは 60Hz用だったの
で回転数が合わないことは想像していたが何故かストロボの結果は回転数が合っている様で
不思議だった。 現に曲に依っては回転数が合っている様に聞こえる物も有り何とも解せない。

4月14日 昨日仕事場で作っておいた前面のフィラメント・ランプを固定する為の金具を
実際に組み込んでみた。 想いのほか上手く行き長いランプ可也もシッカリ固定出来た。

4月14日 良好に動作していた Rock-ola 403 が先日の地震で車の荷台から落ちガラスが割れ
たり、プラスチックの部品にクラックが入って仕舞ったとのお話だった。 それだけで無く
機能も可笑しくなって仕舞ったとのことで動作を調べてみたがなるほど可笑しかったが間も
なくマニュアルが届くとのことでそれが届いてから取り組むこととした。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松下 CR-554AY

2011-04-07 14:21:13 | Weblog

今日お預かりしたのは松下の CR-554AY 自動選局機能付きの AM/FM 2バンドカーラジオで、
お話では自動選局機能だけが動作しないとのことでした。  この種のカーラジオの修理に付
きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

  アレコレ診させて頂いたが可笑しい。  結果として判明したのは下の画像の奥なので見えて
無いに等しいが駆動軸に在る小型のギアが擦り減っており遊星ギアの様なギアを駆動出来て
いなかった。  電気的な故障なら殆どのことには対応出来るが直径 2mm程の小さなギアとな
るとこちらでは修復不可能だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南極大陸 (続) NEC RAP-261-CM

2011-04-06 13:31:03 | Weblog

今日は緑山で打ち合わせがあったので先日無理を言って広島の知人から送って貰った日本電気
製の RAP-261-CM (五三L中短波受信機二型) 昭和29年11月 に対面した。 パット見多くの
方が別の機種 Hammarlund のSP-600 を想い起こすのでは無いかと思うがそれも無理は無く
この機種のお手本になったのがSP-600でした。 しかしこの非常に希少な受信機をお貸し頂いた
Mさんにはこの場を借りて御礼申し上げたい。 サテ次は宗谷の通信室を土曜日に見せて頂くこと
になった。 

4月8日 最終回までの全ての台本が届いた。

4月9日 今日は強風の中、番組スタッフ数人と船の科学館に宗谷を訪ねた。 

宗谷の通信室の設備だが昭和31年頃からの物とその後(南極観測船の任を
解かれ)巡視船に変わってから装備されたと想われる物も混在していた。

当時の蛍光灯の安定器。 電源は100v50c/sと分かる。 ただこの電源以外にも
60c/s電源、200Vのものも併用されていた様だった。 壁には呼出符号のプレー
トが貼られていた。  (時計は当時の物では無い)

黒板に記されていた通信相手等は当時記されたものかは不明だが
Mawson,McMurdo等実際に在った相手のことは間違い無い。

艦橋に移り第一次観測隊にも航海士として実際に参加されたTさんから説明を受け
た。  舵輪の前方に磁気コンパスが在るが極域では全く使い物にならずもっぱら手
前のジャイロコンパスが使われていたとのことだった。 正面上部に傾斜計も置かれ
ており一瞬ではあったが最大62度まで傾いたことがあったそうだが宗谷は決して横
転しないと信じていたので心配はしなかったとのお話だった。

上は富士通製のハーバーレーダーで比較的近距離用で氷山の監視等に大いに
役立ったとのこと。  下は艦橋と通信室等主だった所を結ぶ手回し発電機(マグ
ネトー)付きの電話機。

宗谷は南極観測船としても数回改装が加えられたが、それまで灯台のメンテナンス
を担っていた船を南極観測用に大幅な改装を加えた第一次の改装図面(昭和31年
5月)の原本。 トレーシングペーパーに記されていることもあって肉眼でも見ずらい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする