goo blog サービス終了のお知らせ 

テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

McIntosh, MX110 (後期)

2014-08-28 12:16:34 | Weblog

2台目は昨日に引き続き McIntosh, MX110 でこちらは MPX が機能していないとのお話だった。 この種
のチューナー等の修理、改造に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合
わせ下さい。

8月30日 MPXの修理に取り掛かったが内部はかつて可也手が加えられていた。 

19KHzのパイロット信号や38KHzの信号に問題は無かった。 マトリックス回路の波高値約3.4Vp-pも問題
無い様に思えたが、本来の値を知らない為判断は難しい。 各トランス等のコアは回し難く、イマイチ確実
では無い。  余談だがこの機種の回路図2種と今回の機種の実際の回路は細部で異なっていた。

当たれるところは全て当たってみたが、何とも原因が分からない。 ただモノラルの検波出力は約2Vp-p
これに対してMPX出力は各々約0.4Vp-p(モノラルの1/5程)しかなかった。 可也難航しそうな気配だ。

 

8月31日 昨夜回路図を持帰り何時も通り通勤の電車内でシミュレーションを試みた。 漠然と L5、67KHz
トラップ用コイルが怪しい気がしたので今朝朝一番で一度分解し内部を確認した後に再度組み込んだ結果
ドラスティックに状態が変わり左右の出力が良好になった。  *L5と直列になっている(マイカ)コンデンサの
短絡が原因と想われる。

追加で前面部分のクリーニングのご依頼を頂いたので分解に取り掛かった。

ランプが暗いとのお話が有ったがこの機種も間接照明で元々余り明るいとは云えない。

9月7日 先日MPX部の修理を行ったがその際問題の原因が机上のシミュレーション通りだったのに気を
良くして長時間のランニングをせずにお返しして仕舞ったのが結局もう一度取り組むことに繋がった。

ステレオの分離が不完全とのことで再度MPXを診てみたが以前と同じ様に本来無限大でなければならな
い 67KHz トラップ(直列共振回路)の抵抗値が38Ωと短絡状態だった。 ここに使われているマイカ・コン
デンサは通常オープン・モードにはなるがショート・モードと云うのは初めての経験となった。 しかし何故
ショート・モードとなるか何とも解せない。

ここのコンデンサは回路図上には定数が記されておらず、67KHzの共振回路と云うことから実験に依っ
て必要な容量を割り出さなければならず、若干時間を要するので明日改めて挑戦してみよう。

9月8日 測定器を揃え 67KHz トラップの実験に取り掛かった。  好結果を得たので組み込み MPX 動作
を確認した。

左右のバランスが悪いとのお話が有ったので確認したのが下の様な画像。 左右の AUX 入力に同じ
信号1KHz、1.5Vp-p を加えた際の右出力(上)は約 190mVp-p、左出力(下)は 200mVp-p。

Input Level Adjust Control でもバランス調整は出来るがボリュームに可成りガリが診られた。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Fi-Cord, 101S (1963?) | トップ | McIntosh, MAC1900 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事