テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

SONY, Micro TVs

2019-10-24 17:28:37 | テレビ

この数週間時間が有ると SONY のマイクロテレビに取り組んでいる。 一応の結果を得られた後は数時
間から数日の連続運転に取り掛かるが中々納得の行く結果は得られない。 この種のテレビの修理、改
造のご依頼はこちらの  ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

この機種 5-303 は昭和37 (1962) 年から作られており既に57年となる。 またテレビ放送が地デジに
移行されてからはこの種のテレビの修理依頼は激減して仕舞いこのところ偶にしか手掛けなくなった。

上の物も1日目は良好に機能していたが翌日急に垂直偏向が停止して仕舞った。

別の機種でバズが気になったので以前手を加えておいた基板に交換してみた。 しかし音声出力が
小さい基板も幾つか見られた。

別の 5-303 で良好に動作した物をヒートシンクをシャーシーに止めず連続運転を続けていたが(近くに
置いたAMラジオからのノイズの出具合で動作が想像出来る)ノイズが止まり水平偏向が停止していた。

自分のミスだが水平偏向用のトランジスタ 2SC41 の E-C 間が壊れた。

上の機種も良好に動作し出したので連続運転に取り掛かったが垂直偏向が停止して仕舞った。

垂直偏向回路の電解コンデンサを交換し出したが気になったのでこの基板内の全てを交換した。

基板内には日本ケミコンとエルナーの電解コンデンサが使われていたがエルナーの2個にはハッキリ
と液漏れが診られた(上の段の右から2個目と3個目)。 また形状に依って極性のハッキリしない物が
見られ一部の物は黒いドットがマイナス側を示している様だった。

以前修理しご依頼主にお返ししたがその後問題が出て送り返して頂いた 5-303W の修理が終わったの
で昨日から連続運転に取り掛かった。 しかし地デジに移行しアスペクト比が 16:9 に変わってからは
垂直偏向の開始位置が変わり易く、昔の回路の物ではこの点は何ともし難い。

10月25日 昨日修理した基板を組み込んでみた。 

下が暗くなっているのはデジカメのシャッタースピードの問題。

左が 5-303、右が 5-303W。 連続運転を開始した。

10月26日 昨日の午後、3日目にして 5-303W (左)の垂直振幅が減少したので基板を交換した。

10月27日 今日も連続運転を開始したが実用上は殆ど問題無いレベルと想えた。

どうせならと別の機種の動作も診てみた。 先ずは 5-202 を動作させてみたが20分程良好に動作して
いたが急に停止して仕舞い調べたところ水平のドライブ用トランジスタ 2SC140 の E-B 間がオープン
になっていた。

もう1台 5-303 の動作を調べ始めたが高圧は出ていたがラスターが現れず調べた結果、映像出力のコレ
クタとカソード間に入っているフィルム・コンデンサ 0.2μFが短絡しており CRT のカソードの電位が高く
なっていた。 

10月28日 C505, 0.2μF を交換した結果ラスターは出る様になったが暗く、またフォーカスが取れなかっ
た。  調べたところフォーカス回路用の電圧を得ている R810, 1KΩが切れておりまた C809 の絶縁が劣
化していたので交換した。

結果輝度は上がり、また焦点も合う様になった。 同期(特に水平)には未だ問題が在る。

 

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