テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

SONY, ICF-8650

2021-04-22 11:08:11 | ラジオ

今日お預かりしたのは久し振りの SONY, ICF-8650 で多分この機種に取掛かるのは6台目かと想う。
この種のラジオの修理のご依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い
致します。

先ずは動作を診させて頂いたが全バンドで音声出力が無く(バンド切り替え時一瞬出ることも有っ
たが)、メーターは針が少し引っ掛かっている様だった。 周波数表示は FM , Airでは良好そうだ
ったが MW では 9545 と表示がでるだけだった。 イヤハヤここまで問題の在るのは初めてで、近
々診させて頂こう、しかし可成り梃子摺りそうな気配だった。

先ずは中身を出さねばならず分解に取り掛かった。

SONY さんの一部の機種は今回の様なウレタン・シート?で覆われている。

高周波回路のコイルの中にもウレタン・フォームが入れられており取り除くのに時間を要した。

ウレタン・フォームは時間経過後加水分解を起こし電気回路には甚だ芳しくない。

ここまで分解しても一番問題が在りそうな押しボタンスイッチ部分には未だアクセス出来ない。

4月26日 回路を細かく追ってみた。 IC2 (CX162 FM/AM IF AMP, Meter/AGC AMP) の Vcc には
FM の時しか電圧 (4.54V) が現れなかった。

FM の信号を追ってみたが IC 201 (μPC575C2, Power AMP) の入力までは加わっていたが出力には
信号が現れなかった。

MW と Air の場合は IC2 の 8番ピンに Vccが加わる回路だった。 結果 MW も良好に検波出力は
出ていたが周波数表示の問題は別。 Air の第二局発 10.245MHzが発振していなかった。

4月27日 今日は部品屋さんが休みなので他のことに取り掛かった。 先ず MW 用局発のバッファ1
段目の出力を診てみた。 電圧は約250mVp-pで問題は無さそうだったが1/16デバイダーとの間に
入っている次段の出力は不明(前面のディスプレイの下に在る基板が当たれない)。

次にメーターの修理に取り掛かった。

想像通りピボットに問題が有り上手く動く様になった。

4月28日 朝一で部品屋さんに寄り μPC575C2 と10.245MHzの水晶を購入した。

4月29日 昨日購入した IC と水晶の交換に取り掛かった。

出力用 IC の交換に依って音声出力は良好となった。

次いで Air Band 用の第二局発 10.245MHz 水晶の交換に取り掛かった。

Air Band も良好に動作し始めた。 上は近くを飛んでいた航空機からの信号(可成り弱い)。

上はこちらの近くを飛行する新中央航空のカンパニー周波数、下は感度確認用の羽田 ATIS。

スケルチの動作は余り良好では無い感じだった。

 

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