テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Wurlitzer, 534 Amplifier (x2)

2023-02-28 13:23:41 | ジュークボックス

今日お預かりしたのは初めてとなる Wurlitzer の 534 アンプ 2台でアレコレ問題が在るとのお話だ
った。 こちらえのご連絡は HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

サテ実際に通電し動作を診てみようとしてアレレとなったのは電源部(下の画像)が無い。

3月2日 電源が届いたので早速繋いでみたが電源が入らない。

電源部の表記は Chassis Plug となっていたが回路図上の Junction Box 部分のジャンパー
が必用な様だった、

2箇所ジャンパーした結果電源は入り動作し出したので低周波発振器から信号を加え前段から追った。
お話では A Ch は A, B 両出力に出力されないとのことだったがレベルは低かったが一応 A 出力に出
ており、B Ch は B 出力に出ていた。

電源回路の C26A, C26B (22μF,x2) と想われる電解コンデンサのグランド側が外れていた。

(上)低周波2段目のカソード・フォロアーの出力は A,B Ch共良好だった。

3段目のグリッドの信号は B Ch (V4) では良好だったが、A Ch (V3) では半分程のレベルだった。
V3 のグリッドに直列に入っている 220KΩの入力側ではレベルは良好だったのだが?

A Ch の信号レベルが 3段目  (V3 のグリッド)で可成り小さくなっていたので改めて B Ch
(V4 のグリッド)と比較してみた。 下の回路図の様な定数で構成された CR フィルターで
可成りf特が違っているのではないか?

3月3日 永年回路設計を担当していた M さんが計算してくれ A Ch はノッチ周波数 1.05KHz
-5.8dB、B Ch は 1KHz, -5dB と殆ど差が無いハズとのことで実際とは大きく異なっていた。

M さんの計算結果と実際の差が大きいので各部品の値を実測し始めたところで電話を頂き 33KΩを
誤って150KΩとして計算して仕舞い実際はノッチ周波数 300Hz,-14dBとのことで実際と符合した。

実測した C,R の値は略定格と変わって無かった。

3月4日 バランスの調整で一応 A,B 両チャンネルを聴けた。

3月4日 A Ch のノッチ・フィルターの C,R の定数を B Ch と同じにした。

両チャンネルの出力を確認し終わりとした。

 

3月4日 もう1台に取り掛かった。 こちらはノイズが混入するとのお話だったがその問題は
診られず先程来連続運転を続けているが良好。 更に A, B 両チャンネル間の差も無い。

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