テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Drake, R-4C

2018-09-27 11:04:57 | Weblog

今日お預かりしたのは Drake, R-4C で全体的に感度が低く、Sメーターが全く振れないとのお話だっ
た。  この種の受信機の修理に付きましてはこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ か
らお問い合わせ下さい。

以前 R-4B は手掛けたことが有り回路図も見付かったが念の為 R-4C の回路図も用意してみたが可
也異なっていた。

V4 (6EJ7) と想われる処に9 pin のソケット・セーバーの様な物が挿入されていたが詳細不明。

余談だが昭和30年代、Philipsと技術提携した松下さんがヨーロッパ・オリジンの真空管を多用して
いたが、6EJ7/EF184 は同社のテレビのVIFに盛んに使われていた。

HC-6U (水晶)? 用コネクタの処に150Ωが繋がれていたがこれは何か、フィルターの入出力? 調
べた結果ここはAM用のクリスタル・フィルターが付くソケットだった。 単に抵抗でパスしている。

何れにせよ全ての真空管のgmを先ず診てみた。 特に問題となりそうな物は無かった。

伺った様Sメーターは全く振れず、先ずメーター単体で診てみたがメーターは生きていた。

上はメーターに約800μAを流したところ。(回路図ではメーターの感度は1mAとなっていたが?)

幸いメーター回路は生き返り良好に振れる様になった。

手元の信号発生器で4.000MHzを加えてみた。

ラジオ日経 (3.925MHz) 受信時。

CAL にするとメーターは振り切れていた。 可笑しい

上は信号発生器から7.000MHzを加えたところ。 下は半島か、大陸の放送受信時(約7.215MHz)。

ダイアル側のパイロット・ランプが点灯していない(ランプその物は切れていないのだが?)。

改めて回路図を見た結果ダイアル側のランプは裏面の PTO LAMP 端子を短絡する必要が有った。

底面の蓋を外し内部を見てみたが幾つかのユニットが後付けされていた。 (Drakeのセットに多い)

4580はオーディオ用のオペアンプだが何を担っているのか?

V4 は 3rd MIXだがここも上のユニットに置き換わっていた。 そのまま 6EJ7 では何か拙いのか?

この様に改造されている物は何かと手を出し難い。

9月28日 ご依頼主から電話を頂き、当初に比べると感度は落ちたと伺ったので念の為に全ての真空
管を交換してみたが殆ど変化は診られなかった。

ならばとRF部の再調整をしたみたが3.5MHzバンドでは殆ど変化は診られなかったが7MHzバンド以上
では若干だが感度の増加が得られた。

CALでSメーターが振り切れる問題は裏面の MUTE 端子を短絡することで回避出来た。

 

 


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