テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

SONY, ICF-1210 (再)

2021-07-12 11:27:34 | ラジオ

久し振りにヤフオクで落札したクリスタル・カートリッジが届き早速確認したが全く使えず出品者に
返品したいと伝えたが開封した物の返品は受け付けないとのつれない回答に腹を立てうっぷんを晴ら
すべく以前修理を行ったものの AM が機能しなくなったと送り返され永らく放置していた物に取り掛
かった。 この種のラジオの修理のご依頼はこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致し
ます。

今回の機種の AM の周波数変換回路はこんな電圧で動作するのかと云うもので Ec: 0.19, Ee: 0.6, Eb :
0.6+0.5=1.1V とサービスマニュアルには記されている。 因みにトランジスタは 2SC403C-4

パターン面に付けられていたダイオード D4 (1T22A) にクラックが入っていたので交換した。

結果 ニッポン放送は良好に受信出来たが可成りトラッキング・エラーが有る様なので OSC コイル
を調整してみたが周波数表示で約 1,400KHz 辺りだけ動作することが分かった。 下の画像

周波数変換 Q3 (2SC403C-4) の各電極の電位はサービスマニュアルの値とは可成り違っていて下の
図の様になっていた。 この電位なら分からないことは無いが。

以前 AM が動作した時は全域に亘って動作した様想うのだが? 周波数変換のトランジスタを交換
するしか無さそうなので hfe の高い物を選んで交換することにした。

部品面から繋ぎたかったがイヤハヤ時間ばかり掛かって仕舞いパターン面から付けてみたが殆ど
変化は無かった。 部品面から無理して付けるとすると可成りの時間を要する。

7月13日 昨日の結果からポリバリコンが一部の角度を除きどちらかが短絡しているのでは無いかと
想像したがそうでは無かった。 試みにループアンテナの片端をアンテナ側の端子に繋いだところ可
成り広い周波数帯で動作していた。 ならばとアンテナ側にトリマーを繋いでみた。

30pFのトリマーの様なので容量は 13pF程度と想われるがアンテナ側は可成り離調したハズだが一応
TBS、 ニッポン放送、ラジオ日本は略普通に聴け、FEN、NHK第一、第二も辛うじて受信出来た。

上はニッポン放送 1,242KHz、下は TBS 954KHz受信時。  何故か周波数表示は合った

理論的には甚だ可笑しい設定だが一応中域から高域を一応受信出来たので由としよう。
しかし外した周波数変換用のトランジスタを元に戻すのは可成りの作業量となる。

 

コメント
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